カンパサール

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私の好きな地場ブランド

アジアでもカフェやファストフードは身近な存在となっているが、具体的にどんなブランドが支持されているのか。外資系ブランドが勢力を増しているものの、一番人気はやはり地元のブランド。リラックスできる雰囲気が人気のインド最大のカフェチェーンとフィリピンの「国民食」ともいえるファストフード店に注目した。

カフェ・コーヒー・デー(インド)

心落ち着く最高のコンビ、静かな店と1杯

マニ・アッグルゥワルさん
29歳、女性
家族構成:夫と2人暮らし
居住地:インド ウッタルプラデシュ州

インドのカフェ最大手、カフェ・コーヒー・デー

慌ただしい日常のざわめきを忘れてくつろぐには最高の場所よ─。公認会計士、マニ・アッグルゥワルさん(29)はカフェについてそう評する。一番のお気に入りは最大手のカフェ・コーヒー・デー(CCD)だ。

飲み物は100ルピー(約180円)前後から。CCDは「静かな店内の雰囲気が好き」という。

照明は明るすぎず、スローテンポで気持ちの良い音楽が流れているのもよく行く理由だ。朝に行けば無料の新聞が置いてあるので、仕事仲間とのミーティングや待ち合わせ場所として使うこともある。

涼しい店内でお気に入りのコーヒーを飲むと、リラックスして気分転換できる。静かな店と1杯のコーヒーは心を落ち着かせるベストのコンビだ。

食べたい時にはピザハットに行く。友だちや同僚と一緒のことが多いが、家族とも時々利用するという。心地よく、楽しい雰囲気の店でおいしいピザを食べながら、友だちや家族と充実した時間を過ごせるのが良い。

ピザは299ルピーの2人用セット(ピザ、ガーリックチーズパン、飲み物)が好きでよく注文する。2人でセット内容をそれぞれ単品で注文したら1,000ルピーぐらいかかってしまうだろう。

店での滞在時間は友だちと一緒なら2時間以上のこともある。家族とならば食後30分ぐらいで店を出る。1人で特に急いでいなければ、コーヒー1杯で1時間ぐらい滞在する。

ジョリビー(フィリピン)

サクサク感やジューシーさ、どれをとっても抜群

ロニー・カラーラさん(右上)
21歳、男性
家族構成:両親、弟2人、妹と同居
居住地:フィリピン マカティ市

店内はよくにぎわっている

フィリピンの「国民食」と評されるファストフードのジョリビー。消費者の好みに合わせた甘めの味付けが特徴で、老若男女から広い支持を集める。現在求職中のロニー・カラーラさん(21、写真右)もその1人だ。

取材した日は弟の誕生日。ジョリビーに家族や友だちが一堂に会したパーティーでは看板商品のフライドチキン「チキンジョイ」やスパゲティ、ハンバーガーなどさまざまなメニューを注文した。

おすすめのメニューを尋ねると、間髪入れず「チキンジョイ!」と返ってきた。いわく、サクサク感やジューシーさ、どれをとっても抜群という。あまりに好き過ぎて、米系同業大手のフライドキチンを「ジューシーでなく、全然おいしくない」と感じるほどだ。

フィリピン各地に店舗を多数展開しており「安心して入れる」と評価する。行くのは週3回ほど。家族や彼女と一緒にひたすらおしゃべりする。注文するのはやはりチキンジョイ。「セットメニューでライス付きやスパゲティ付きもあるよ」と相当好きなようだ。

カンパサール本紙を読む(2015年10月号より抜粋)

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