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路線バスに乗っていたら、突然巨大なビデオカメラや風防付のマイクなど本格的な撮影機材を抱えた一団が乗車してきた。最初はただの撮影クルーの移動かと気にも留めていなかったが、いつの間にか監督らしき人物がハンドサインでキューを出し、俳優らしき中年の女性数人が演技をしだして、まさかの撮影開始。

特に周囲へのアナウンスもなく淡々と撮影は進むが、運悪く1回目はカメラに写り込む位置にいた子供が指をさして「ママ、何かやってるよ!」とはしゃいでしまったためカット。

親子が下車した後にまさかのテイク2が始まり、もう失敗できないとプレッシャーを感じた乗客たちは全員平静を装って見事に「バスの乗客」を演じ切っていた。学生の自主製作映画だとは思うが、どこかで「バスの乗客A」を熱演している筆者を見かけたらぜひ知らせてほしい。(松子)


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