コラム:テイクオフ


訪れた各地で地元の人に愛されるローカル飲料を探しているが、例えばタピオカティーなどは日本でも気軽に飲めるようになっており、その地でしか味わえないものがなかなか見当たらない。

そうした貴重な例として紹介したいのは、台湾の代表的な炭酸飲料「黒松沙士」。滞在が長い在留邦人でも、あえて何度も飲もうとは思わないと聞き、試してみると味は歯磨き粉そのもの。駐在経験者から「湿布風味」と酷評されていた通りの口当たりだった。

ただ、捨てるのも惜しいと1缶飲み終わるころには、「また飲んでみようか」と別の感情が芽生えてくる。考えてみれば、コーラやビールだって何の予備知識もなく初めて飲んだ人は、恐らく変わった味と思うはずで、飲み食いは結局慣れの問題。さらに、長く愛飲されているものには、次第にとりこになってしまう常習性もあるのだろう。(竹)


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