鉄板焼をはじめ日本国内で和食店など27店舗を展開する、東京レストランツファクトリーは25日、台湾1号店となる「染乃井」を台北市内で開業した。コメや野菜といった食材を日本から直送。台湾人客を主なターゲットに日本食の新たな市場開拓を目指す。
出店は台湾企業との合弁方式を取らず、自社で行った。店舗の敷地内には枯山水の庭園をしつらえ和の雰囲気を演出した。鉄板焼など懐石料理を提供する。同社は香港に2店舗を出している。台湾を次の進出先に選んだ理由について、渡邉仁社長は「社会全体として日本文化に対する理解があることが大きい」と説明。「台湾で手に入らない食材を日本から直送するとコストはかかるが、日本文化に理解のある現地の方に懐石料理を提供したい」と述べた。1人当たり客単価は3,000台湾元(約1万100円)を想定。来店客の7割以上を中~高所得層の台湾人と見込む。初年度の売上高は1億2,000万円を目標とした。
同社は1号店に続いて、今年秋を目標に2店目の開設を計画中。渡邉社長は「アジアは台湾を基盤に展開していく。当地で売上高20億円を当面の目標にしたい」と事業拡大への意欲を示した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。