オーストラリアの乳製品輸出額は2000年に25億豪ドルを突破して以来、23/24年度(23年7月~24年6月)には34億豪ドル(約3,210億円)に達するに至った。業界が安定して成長する中、直近では中国の台頭や東南アジア諸国での食生活の西洋化など、世界の乳製品市場は大きく変化している。一方国内では生産者乳価が高止まりし、生産コストも急騰した。オーストラリアの乳製品輸出企業は現在、輸出先の日本やアジアの市場をどう見ているのか、また高インフレにどう対応しているのか。製品の9割を輸出する乳業会社バラフーズ(Burra Foods)の販売・マーケティング本部長、ジョセフィン・リース(Josephine Rees)氏に聞いた。【オセアニア農業専門誌ウェルス編集部】