財務省は1日、政府の1台目自動車購入支援策に伴う物品税還付を開始した。ウィルン副財務相によると、初日は47人に総額356万バーツ(約900万円)を還付した。2日付各紙が報じた。
支援策は、消費者が初めてマイカーを購入する場合、条件を満たせば、購入から1年後に最大10万バーツの物品税を払い戻すもので、昨年9月16日に開始された。概要は◇対象モデル=排気量1500cc以下、または100万バーツまでのピックアップトラック(排気量制限なし)の国内生産車◇購入から5年間の保有義務付け――など。
これまでに約30万人が税還付を申請しているとされ、今後は毎月5日と20日に申請者の指定した口座に還付金を振り込む計画。政府は年内に50万件の申請を見込んでおり、還付総額は300億バーツに達する見通し。ウィルン副財務相は「政府は1日に始まった新年度に十分な予算を組んでおり、還付財源に問題はない」と説明している。
政府は今年7月末の閣議で、昨年の洪水などの影響で、生産が追い付かないことが想定されるため、支援策の対象となる車両の納車期限を年内から無期限に延長することを決定した。予約期限となる年末にかけて、予約集中が予想される。
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