インドネシア有数の観光地のバリ島で交通渋滞が深刻化している。渋滞問題の解決につながるビジネスモデルを模索するため、トヨタ自動車が設立した一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF、東京都文京区)は、電動車を使った乗り合いシャトルサービスの実証実験を、準備期間を含めて約21カ月にわたり実施した。実証では渋滞の緩和に加え、持続的なモビリティーサービスとしての電動車の効果を検証。伝統文化を重んじるバリの地域性も尊重しながらビジネスモデルを構築した。現在はサービスを継承し商用化するため当局と協議を進めている。