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シンガポール

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三菱重工業は９日、アジアの地域統括拠点である三菱重工アジアパシフィック（ＭＨＩ―ＡＰ、本社・シンガポール）と共同で、シンガポール陸上交通庁（ＬＴＡ）から「センカン・プンゴール軽量軌道交通（ＬＲＴ）」向けの車両を受注したと発表した。２両連結の車両８編成（16両相当）で、受注額は明らかにしていない。
三菱重工グループなどは2022年１月、同ＬＲＴの輸送力増強プロジェクト工事を受注しており、今回の受注も同プロジェクトの一環となる。新車両は、運行事業者のニーズに対応して運用・保守面での効率性を向上させた。
国内北東部を走行するセンカン・プンゴールＬＲＴは03年開業。センカンＬＲＴとプンゴールＬＲＴから成り、それぞれ都市高速鉄道（ＭＲＴ）センカン駅、プンゴール駅と住宅地を結んでいる。全自動無人運転車両システム（ＡＧＴ）を採用しており、近年はセンカン、プンゴール地区の人口増加に伴う利用者増を受けて輸送能力増強が進められている。
三菱重工グループは、センカン・プンゴールＬＲＴの開業に伴い車両やシステム一式を納入して以降、約20年にわたり同ＬＲＴの輸送力増強や各種アフターサービスを手がけている。
16年に追加車両納入と２両連結運転化などの増強プロジェクトを受注。19年には車両基地の拡張プロジェクトを受注した。
22年には輸送力増強プロジェクトで２両17編成（34両相当）の供給や既存車両基地の大幅拡張に伴う信号、軌道、車両保守機器などシステム一式の更新工事を受注していた。受注額は約４億3,900万Ｓドル（約447億円）だった。
三菱重工グループは、アジア地域の交通サービス事業のハブとして三菱重工アジアパシフィック内に「テクニカルサービスセンター」を置いている。交通システム製品の運行、保守、アフターサービス体制を整え、運行事業者からの問い合わせにタイムリーに応える「ワンストップサービス」を確立している。

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