【農業通信】世界のワギュウ市場、牽引役はオーストラリア
歴史と風土に培われた日本固有の財産、「和牛」。しかし現在、世界の高級牛肉市場を席巻するのはオーストラリア産の「ワギュウ」だ。1990年代にオーストラリアに入った和牛は独自の発展を遂げ、今や豪産「ワギュウ」の輸出量は本家「和牛」の約10倍に上る。その基礎を築いたのは、オーストラリアで最初にワギュウを生産した「ワギュウの父」こと、デービッド・ブラックモア氏(72)。日本が和牛の遺伝資源の輸出規制を強める中で、氏は高品質のワギュウ生産にこだわりながら、世界に向けて遺伝資源も輸出する。オーストラリアのワギュウ産業の創始者に話を聞いた。【オセアニア農業専門誌ウェルス編集部】