独BMWは中国で生産体制を強化する。自動車サイトの蓋世汽車網によると、遼寧省瀋陽市に持つ合弁2工場の年産能力を現在の計20万台から8割引き上げ、計36万台とする計画だ。BMWは中国での販売が好調なことを受け、工場の生産能力を高めることで需要に対応する。
BMWは華晨汽車集団との合弁会社、華晨宝馬汽車を通じて、瀋陽市の大東区と鉄西区に生産工場を持つ。現在の年産能力はともに10万台。このうち鉄西区工場はきのう24日に開業式を実施していた。昨年10月から試験生産を始めており、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「X1」などを生産する。BMWの工場としては世界25カ所目。
計画では、大東区工場の年産能力を16万台、鉄西区工場を20万台にそれぞれ引き上げる。鉄西区工場ではエンジンの年産能力も20万基に高める。鉄西区工場の拡張費用は57億6,070万元(約721億円)とされる。
BMWの「ミニ」「ロールスロイス」ブランドを含めた中国での4月の新車販売台数は昨年同月比30.8%増の2万7,197台で、中国がBMWの世界最大の市場。1~4月販売は昨年同期比35%増の10万7,211台だった。
24日付新華社電によると、在中国のドイツ大使館の関係者は24日、鉄西区工場の開業式典で、年末に独フランクフルト~瀋陽を結ぶ直行便が就航するほか、瀋陽市に総領事館を近く設立することも明らかにした。<遼寧>
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