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【オセアニア在外公館便り】第19回(最終回)在パラオ共和国大使館

3月の寄稿でコロナ感染ゼロとお伝えしたパラオですが、5月上旬と下旬にグアムから到着したフライトの乗客から1人ずつ、陽性者が確認されました。ただしいずれも過去の感染歴が影響した陽性反応であり、感染力はないと発表されています。パラオでのワクチン接種は世界有数のスピードで進んでおり、全人口(約1.8万人)の73%、成人の96%が接種を終えています(6月14日現在)。4月に開始された台湾からの団体観光客受け入れのためのフライトは台湾での感染拡大を受けて一時運休となっていますが、グアム―パラオ間のフライトは7月に毎週運航されることになるなど、前向きな動きも見られます。さて今回は、3月の寄稿の冒頭部分で触れた日本とパラオとの深いつながり、そして第二次世界大戦の最終局面での日米激戦地だったペリリュー島についてお伝えします。【柄澤彰・在パラオ共和国特命全権大使】