シンガポールで、新型コロナウイルス感染者との接触者を追跡するアプリ「トレーストゥギャザー(TT)」の普及率が9割近くに達した。接触者を特定する時間も大幅に短縮されているという。
政府は居住者に対し、スマートフォンにTTアプリをダウンロードするか、TTアプリを搭載した端末「TTトークン」を持ち歩くよう求めている。
首相府傘下のスマートネーション・アンド・デジタルガバメント・オフィス(SNDGO)によると、現時点の利用者は470万人。同アプリの普及と訪問者登録システム「セーフエントリー」の導入で、現在は接触者特定までの時間が従来の平均4日から1日半に短縮されている。
TTを巡っては、政府がデータを新型コロナ感染防止対策にしか使用しないと約束していたが、犯罪捜査に活用されていることが発覚。同アプリから収集した個人データの転用は重大犯罪の捜査に限るという法令が2月1日に成立した経緯がある。
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