デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するコンサルティングを展開するインダストリアル・エックス(東京都港区)は28日、マレーシアでITサービスを手掛ける日系のTKインターナショナルと業務提携すると発表した。デジタル技術による企業の課題解決の需要が、海外に進出した日本企業の間で高まっており、両社のサービスを、国を越えて円滑に提供する狙いがある。
製造業やIT系など、マレーシアに進出する日本企業のDXを支援する。地場企業との提携や、現地の技術の導入も促しつつ、業務効率の改善やサービスの質の向上を図る。新型コロナウイルス感染症の影響で現地視察がかなわず、現地企業との接点を持てない企業向けには、TKインターナショナルを通したソリューションの提供の機会も設ける。
インダストリアル・エックスの八子知礼社長は今回の業務提携について「コロナ禍という萎縮ムードの中で、逆張りの戦略で海外進出支援を加速したい」と話す。
一方、TKインターナショナルの阿部慎吾社長は「DXをはじめとする日本の優れた技術を、東南アジアの製造業などに導入したい」とコメント。日本企業の支援に加えて、現地の産業育成も目指す考えを明らかにした。
インダストリアル・エックスは、2019年設立。資本金は500万円で、従業員は約20人。日本企業がDXを推進する上で必要なリソースをワンストップで提供している。
TKインターナショナルは、14年設立。マレーシアで、モノのインターネット(IoT)技術の検証、商用化に向けた日系企業のサポートや、コンサルティングを手掛けている。
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