日本のアニメ制作5社、違法コピー提訴

テレビ東京(東京・港)など日本のアニメ番組制作関連の企業5社はこのほど、各社が版権を持つアニメ番組などを違法にダウンロードしているシンガポールのインターネット利用者を訴えた。アジアで年々増えつつある著作権保護された日本の作品に対する違法コピーに歯止めを掛けるのが狙い。地場の法律事務所ラジャ・アンド・タン(Rajah&Tann)を通じて、10月初旬にシンガポール下級裁判所に令状を提出した。

テレビ東京子会社で番組の2次利用を請け負うメディアネットのアジア担当者は、NNAの取材に対し、「約2年半前から裁判の準備をしていた」と話し、「DVDなどの収益が毎年半減しており、黙っていられない状況だった」と経緯を説明した。

原告はテレビ東京のほか、映像制作・販売のショウゲート(東京・中央)、音楽・映像ソフトのジェネオン・エンターテインメント(東京・渋谷)、アニメ制作のGDH(東京・新宿)、サンライズ(東京・杉並)。訴状に含まれるアニメのタイトルは、「神霊狩/GHOST HOUND(ショウゲート)」「機動戦士ガンダム(サンライズ)」「ドラゴノーツ・ザ・レゾナンズ(GDH)」など。

訴状は4件。訴えを起こした中の数社は以前から、日本のテレビ番組などの違法コピーを中止するよう利用者に警告してきた。今回は米カリフォルニア州シリコン・バレーのBayTSP.com社が提供する、インターネットのデータ追跡サービスを利用し、違法ダウンロードされているタイトル、ユーザーを特定して、警告文を送付。期限内に回答のなかった利用者を対象に訴訟に踏み切った。

ラジャ・アンド・タンによると、被告人は敗訴した場合、裁判費用の約1万~1万5,000Sドルに加え、シンガポール著作権法で定められた最大2万Sドルの損害賠償金の支払いも命じられる。裁判の期間は6~12カ月が見込まれる。

日本のテレビ番組の違法コピーをめぐっては、シンガポールの日本アニメ販売大手オデックスが昨年5月ごろから、取り締まりを求めて複数の訴訟を起こしてきた。今年1月には日本企業6社を取りまとめ、インターネット接続業者から違法にダウンロードを行っているユーザーアカウントの名義人などの個人情報引き渡しを求める裁判を起こしたが、訴えの一部が認められるにとどまっていた。今回の裁判にオデックスは関係していない。


関連国・地域: シンガポール日本
関連業種: 観光・娯楽マスコミ・出版・広告社会・事件

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