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豪電力網の安定性維持に多額コスト=報告書

オーストラリアでは、風力発電所や太陽光発電所などからの流動的な電力供給が急激に増えている影響で電力網における不安定さが増し、エネルギー市場の管理・運営を担うエネルギー市場オペレーター(AEMO)による介入が増え、電力網の安定性を維持するために多額のコストが生じている――。オーストラリア・エネルギー市場委員会(AEMC)の報告書で明らかになった。4日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

AEMCが2017/18年度の電力システムに関してまとめた報告書によると、AEMOは同年度中に初めて、電圧の安定性を保つためにビクトリア州で高圧送電を停止した。また、電力使用を控えた企業に節電量に応じた対価を支払う「電力供給信頼性維持のための非常時取引(RERT)」が初めて発動されたが、1月末に2度にわたり発生した停電を回避することはできなかった。

AEMCは、「オーストラリアのエネルギー市場はより環境に優しいものになってはいるが、構造的な変化が急激に進んでいるために、電力システムの安全性と安定性に多大な圧力がかかっている」と指摘。「国内の電力網は、AEMOによる介入によってどうにか持ちこたえている状況」と説明した。

ただ、AEMOによる当座しのぎの介入には、多額の費用が生じている。AEMCの電力安定性委員会のスパルディング会長によれば、南オーストラリア州では昨年度に、風力発電所や太陽光発電所の発電量を制限してガス火力発電所からの供給によって電力網を安定させるため、年間約3,400万豪ドル(約27億円)のコストが生じたという。また、RERTの2回の発動によって、消費者に総額5,199万豪ドルのコスト負担が生じていた。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済

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