週に数回通行するT字路の信号が今年に入ってずっと「赤」のままだ。左側通行なので右折するには、まず目の前の左右に走る道の手前の車線を越えてになるが、中央分離帯に幅がある上、拡幅工事も重なってカオスな状況となっている。
観察していると、こちらが「赤」を「青」とみなしていいのは、横に走る道路の信号が赤に変わり、歩行者用が緑、赤となった次のようだ。不思議なのは、こちらの「仮の青」が終わる頃合いをあうんで決めて後続車が止まること。
交通ルールがあってない道路事情はこれまでも過密したアジアの都市で見たことがある。慢性的な渋滞で走行速度が遅いことも、このあうんが生まれる要因か。難関を抜けた先の車が、そろそろと止まったわたしに合図を送ってきた。窓を開け、親指を立ててサムアップ(グッド!)。連帯感と脱力感が同時にやってきた。(丑)
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