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米中貿易戦争「一時休戦」、豪に悪影響か

米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が1日、アルゼンチンのブエノスアイレスで行われた首脳会談で、米国による追加関税の発動を一時的に見送ることや、中国がより多くのエネルギー資源、農業・工業製品を米国から輸入することなどで合意した。激化していた米中貿易摩擦問題が「一時休戦」に入るとの見方が広がっているが、専門家の多くは、オーストラリアの液化天然ガス(LNG)や農業が、二次的影響を受けると指摘している。4日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

中国のコンサルタント会社、北京オリエント・アグリビジネスのアナリスト、マ・ウェンジェン氏は、中国向け農産品輸出において米国とオーストラリアで重複する品目があるとし、中国が米国からの輸入を増やした場合、オーストラリア産のソルガムや小麦、綿花、牛肉に対する中国からの需要が減退する可能性があると予測。ICISコンサルティングの天然ガスアナリスト、シャーリーン・ゾウ氏も、「現時点で米中関係は不透明な状況で、(合意に基いて)中国がどれだけのLNGを米国から輸入するか予測するのは困難」と前置きした上で、LNG輸出において米国とオーストラリアが競合の立場にあることから、中国が米国からのLNG輸入を増やせば、オーストラリアが打撃を受けるとの見方を示した。

オーストラリア国立大学(ANU)豪日研究センターのアームストロング同研究センター長は、「今回の合意は国際市場に安定をもたらす上で歓迎すべきものだが、確立された貿易ルールの外で決められており、中国による農産品・エネルギー資源輸入を、オーストラリアを含むほかの競合国から米国に差し向けている」と指摘している。


関連国・地域: 中国オーストラリア米国
関連業種: 農林・水産天然資源マクロ・統計・その他経済政治

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