【有為転変】第124回 政権転覆の黒幕?(下)
オーストラリアのメディアの間では、今回のターンブル前政権批判の急先鋒の役割を果たしたとやゆされる有料テレビのスカイニュースについて、嫌み半分に語られる説明がある。視聴率調査機関OZTAMによると、スカイニュースの視聴者数は1万8,000人(午後8~10時)と、ABCの同20万人と比べ、かなり少ないにもかかわらず、スカイニュースのモニターは連邦政府議事堂のあるキャンベラのあらゆる場所に存在し、政治的な影響力は絶大だというものだ。「嫌み半分」というのは、その政治キャスターの一人が、ペタ・クレドリン氏であることも背景だろう。