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鹿児島産の黒毛和牛「浪漫牛」、香港で提供

鹿児島大学、JA鹿児島きもつき、肉の専門店を展開する千里屋(大阪市北区)などは23日、共同で開発・生産した鹿児島産黒毛和牛「きもつき浪漫牛」を香港で発表した。日本に先駆け、香港で先行提供する。鹿児島県東南部の肝属(きもつき)郡で生まれた和牛を、同郡で生産された飼料を使って育てたのが特長で、安全と安心を前面に打ち出す。

浪漫牛は、香港島コーズウェーベイ(銅鑼湾)にある千里屋の日本食店「千里屋食堂」できょう24日から提供する。丼セットの168HKドル(約2,400円)から、予約が必要なサーロインのコース「極」の980HKドルまで、10のメニューを用意。ステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きセットなどもそろえる。

浪漫牛は日本の農林水産省のプロジェクトとして開発。飼料にトウモロコシサイレージや飼料米、焼酎かすなどを使用し、約20カ月かけて育成した。鹿児島大学共同獣医学部の窪田力教授によると、牛個体とともに餌の供給源も同一地域の和牛ブランドは日本で初めて。浪漫牛のビタミンA、ベータカロテン、ビタミンEの含有濃度は一般の和牛に比べて高く、脂肪含有量を表すBMSの平均は6.1。BMSは日本では5以上が上物となっている。年間最大50頭しか生産されないという。

窪田教授は「消費者に届けるところまでがプロジェクト。当初から海外展開を含めており、(既に香港に進出している千里屋とタッグを組んだことで)スムーズに進められた」と説明。頭数が限られているという希少性を背景に、その価値が薄まらないように展開していく方針だ。日本での発売については、「既に和牛が広く流通しているので、香港とは別の形でブランディングしていく必要がある」と述べた。

千里屋は2013年に香港に進出し、九龍・ホンハムの「イオンスタイルワンポア」に精肉店を構えている。千里屋食堂は今年1月に開業した。現在の客単価は円換算で約3,000円。

千里屋の亀田芳広社長は、香港市場について、「食に対してシビアでどん欲なところが、(主力展開する)大阪と似ている」とコメント。香港消費者からの意見を吸い上げ、店舗運営に生かすことで支持が広がってきたと述べ、浪漫牛を使ったメニューに自信を示した。

鹿児島産黒毛和牛「きもつき浪漫牛」の開発・生産に携わった鹿児島大の窪田教授(右端)ら=23日、コーズウェーベイ(NNA撮影)

鹿児島産黒毛和牛「きもつき浪漫牛」の開発・生産に携わった鹿児島大の窪田教授(右端)ら=23日、コーズウェーベイ(NNA撮影)


関連国・地域: 香港日本
関連業種: 食品・飲料農林・水産小売り・卸売り

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