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テイクオフ:ちょっとした旅をしよう…

ちょっとした旅をしよう、と思い立ったのは若かったからに違いない。サンダルで自転車にまたがり、当時住まいがあった上海から、隣の蘇州市まで。ネットどころか携帯もない時代、地図と標識を頼りに、発展前夜の街をひたすら進んだ。

日が暮れてまっ暗な道を数時間走るうち、「やめとけばよかった」の感情を必死に抑え込む作業が始まる。街灯もない郊外を半泣きで疾走する男は、すれ違うドライバーを大いに怖がらせていたはずだ。気軽なはずの旅は、結局夜更けまで続いた。

隣とはいえ100キロメートルで済まない行程。それでも「ま、いいか」とペダルを踏み出せたのは、ひとえに無知と無謀さゆえだ。すっかり変貌した上海と蘇州の街並みを見るたび、当時の後悔と半泣きの自分が脳裏に浮かぶ。これをいい思い出と呼んでいいのかどうか、四半世紀以上過ぎてもいまだ分からないでいる。(潮)


関連国・地域: 中国日本
関連業種: 社会・事件

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