香港上場でインターネットサービス大手の騰訊(深セン市、テンセント)が、ゲームソフト世界大手の米アクティビジョン・ブリザードに出資したことが分かった。アクティビジョン・ブリザードの筆頭株主で、フランスのメディア企業であるヴィヴェンディから株式約6%を取得した。取得額は約5億米ドル(約490億円)に上るとみられる。29日付第一財経日報などが伝えた。
テンセントは2011年、世界で最も人気がある対戦型オンラインゲームと言われる「League of Legends(LOL)」を開発した米ライオット・ゲームズを21億6,800万元(約345億円)で買収し、12年には3Dゲームエンジン「アンリアル・エンジン」で知られる米エピックゲームズの株式48.4%を3億3,000万米ドルで取得するなど、買収を通じて人気ゲームブランドと開発技術の取得を積極的に行っている。これまで投資した海外ゲーム企業は30社に上る。
アクティビジョン・ブリザードは、ゲームの販売・宣伝などを手掛ける大手ゲームパブリシャーの米アクティビジョンと大手ゲームメーカーの米ブリザード・エンターテイメントが07年に合併して設立された企業。13年1~3月の純利益は前年同期比18.8%増の4億5,600万米ドル、売上高は13%増の13億2,400万米ドルだった。
<深セン>
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。