鴻海、米シリコンバレーにAI新会社設立

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業が、米カリフォルニア州シリコンバレーに人工知能(AI)を用いた生産ラインを開発する新会社を設立したことが分かった。郭台銘董事長が先ごろ、スタンフォード大学で開かれたイベントの席上で明らかにした。12日付経済日報が米メディアの報道を引用して伝えた。

郭董事長は、新会社「インダストリアル・AIシステムズ」を設立し、米シンシナティ大学のジェイ・リー名誉教授を新会社のパートナーに迎える方針を明らかにした。

米メディアによると、新会社は工場の生産ラインの自動化プログラムに関わるAI技術の開発を行うという。鴻海は、ウィスコンシン州で液晶パネル新工場を建設しており、シリコンバレーで開発した生産ラインの自動化に関するAI技術を同工場で試験運用することを計画しているもようだ。

■中国でもAI部門設置検討

郭董事長は、米国での新会社に続き、中国北京市と上海市にAI関連の部門を設けることも視野に入れる考えを示した。研究者ら専門家を約100人招へいする計画を今後、検討するとしている。

鴻海を中核とした富士康科技集団(フォックスコン)は、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」とタブレット端末「iPad(アイパッド)」の最大の受託製造先とされるが、スマホ市場の頭打ちや従業員の賃金上昇などを背景に業務転換に迫られている。鴻海主導でAIの開発を行い、製造現場の自動化を加速させる狙いがあるとみられる。


関連国・地域: 中国台湾米国
関連業種: IT・通信製造一般金融・保険

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