暴言は容認、人種差別発言は不可=FW委

オーストラリアの労使裁定機関フェアワーク委員会(FWC)はこのほど、郵便局オーストラリア・ポスト(AP)の傘下で、陸運大手スター・トラック・エクスプレスが、職場での不適当な言動を繰り返したことを理由に労働者を解雇した件について、スター・トラックを支持する裁定を下した。FWCは、職場での暴言は容認できても、人種差別的発言は認められないとの基準を明確にした。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

スター・トラックは先に、同僚に対して「ココナツ」や「タオル頭」などと、特定文化圏の出身者をおとしめる暴言を繰り返していたことを主な理由とし、フォークリフト運転手を解雇していた。

発言は同僚に対する冗談だったと主張する同運転手は、所属する運輸労組(TWU)を通じて、解雇無効を主張しFWCに裁定を求めていた。

FWCのケンブリッジ委員は「特定の職場によっては乱暴な言葉遣いや罵声が容認されているが、相手を特定する発言は認められない」と述べ、人種や文化に関わる罵声は一線を越えたもので容認できないとし、スター・トラックを支持した。

TWUは「解雇されたフォークリフト運転手は、同僚を攻撃するつもりはなく、楽しませるつもりだった」とし、実際に彼に対して不満を述べた同僚はいなかったと指摘した。

この点について、ケンブリッジ委員は同運転手の意図を認めたものの、不平が出ていなくても後になって問題が明らかになる、セクハラ犯罪告発のムーブメント「#MeToo(「私も」の意)」に一致するものだとし、同運転手と労組の言い分は認められないとしている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 雇用・労務政治

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