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東京海上、東南ア損保2社を428億円で買収

東京海上ホールディングス(HD)は19日、オーストラリアの保険大手インシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)のタイとインドネシア法人を買収すると発表した。買収額は5億2,500万オーストラリアドル(428億円)で、手元資金でまかなう。中長期的に高い成長が見込まれる新興市場でM&A(合併・買収)を実施することで、事業収益の拡大と地域分散を図る。

買収するのは、タイのセーフティー・インシュアランス(セイフティ)とインドネシアのアスランシ・パロラマスの2社で、IAGが保有する株式の98.6%、80%をそれぞれ取得する。両国の当局の認可を得た上で、東京海上HD傘下の東京海上日動火災保険を通じて買収する。年内にも買収を完了させたい考え。

セイフティはタイの損害保険市場で8位(シェア4%)で、自動車保険では4位(シェア6%)。タイに67本支店、16カ所のクレームサービス拠点があり、全土をカバーしている。東京海上HDのタイ法人タイ国東京海上火災保険(TMITH)は10位(シェア4%)。セイフティの買収により、東京海上HDはタイ市場で外資系トップの業界3位(シェア8%)、自動車保険では2位となる。

TMITHは、日系企業向けの火災保険や貨物海上保険などを主力商品としているため、自動車保険に強みを持つセイフティとの補完性が期待されるとしている。TMITHの2017年度の元受収入保険料(グロス)は272億円、税引き後利益は22億円。

一方、インドネシアの東京海上インドネシア保険は業界14位(シェア2%)。17年度のグロスは98億円、税引き後利益は8億円だった。買収するパロラマスはデジタル技術を生かして販売やサービスの高度化と効率化を進めているという。

■伸びる東南アジアの保険市場

スイス再保険によると、タイは東南アジアで最大の保険市場で、保険料規模は約7,200億円。種目別では自動車保険が60%、個人の損害保険が13%などとなる。2018~28年の年平均成長率は8%の見込みで、過去5年間の2%を大きく上回る見通し。中間所得層の拡大に伴い、今後も有望市場になるという。

一方、インドネシア市場の保険料規模は約4,600億円で、マレーシアの4,700億円に次ぐ規模になる。主要保険種目としては、自動車と火災保険がともに29%になる。向こう10年間の保険市場の年平均成長率は12%と予想され、過去5年間の9%を上回るペースで成長が見込まれる。

このほか、東南アジアでの18~28年の年平均成長率は、ベトナムが14%、フィリピンが11%と2桁成長が続くと見込まれる。両国の市場規模はそれぞれ約2,000億円、約1,800億円となっている。


関連国・地域: タイインドネシア日本
関連業種: 自動車・二輪車金融運輸

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