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観光見本市が開幕、日本の私鉄8社が出展

香港の国際観光見本市「第32回香港国際旅行展示会(ITE2018)」が14日、湾仔の香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕した。日本のエリアでは自治体や旅行会社のほか、私鉄8社が出展し、鉄道と、グループが持つ沿線の施設を組み合わせたPRを行った。

阪急阪神ホールディングスは、阪急電鉄と阪神電車の2路線と、沿線でグループ会社が展開するホテルや百貨店、観光名所を組み合わせ、旅行の目的地の一つとして紹介した。同社の担当者は、「路線はそれほど長くないが、エリアの密度は濃い」とコメント。「こうした(鉄道と沿線を紹介する)アピールはインバウンド呼び込みとの親和性が高い」との見方を示した。

小田急電鉄は、箱根―新宿間を結ぶ鉄道乗車券と、箱根の宿泊をセットにしたパッケージ商品を持参。同社は現地の宿泊施設と強いコネクションがあるのが強みだ。ただ、訪日香港人は「既に箱根を訪れたことがあるという旅行者も多い」(同社関係者)ため、鎌倉・江ノ島の路線PRを加えたほか、小田急沿線にある大山、豪徳寺、「藤子・F・不二雄ミュージアム」なども写真パネルで大きく紹介した。

■東京の魅力をさらに

香港の訪日旅行者はリピーターが多く、ここ最近は地方やまだ広く知られていないような観光地を訪問するケースが増えている。その中で、京成電鉄は「長らく東京を訪れていない人も多いのではないか」とみて、首都圏を巡る新しい提案を行った。

同社はこれまで、成田空港から都心まで出るのに便利な列車「スカイライナー」をメインに売り込んできたが、現在はグループ全体でのPRを始めている。グループが東京都、千葉県、茨城県に持つ施設の中では特に、関東では最大級という「京成バラ園」や、成田空港に近く、免税店も入るショッピングセンターを来場者に勧めた。

同社を含め、関東全域の私鉄12社、路線バス52社の交通機関が乗り放題となるパス「Greater Tokyo Pass」も紹介。同パスは今年4月に発売したばかりで、3日間有効の大人乗車券が7,200円となる。

同社鉄道本部の式田将規氏は、日本での観光で難しいのは交通面とした上で、「このパスはそういった課題を解消する。広域の移動では日光や秩父、鎌倉まで行ける。マニアックなエリアを好むリピーターは、私鉄やバスの移動でより日本のローカルな暮らしを体験できる」と説明。「地方を遊び疲れた旅行者」に対して、改めて東京の魅力を発信できるツールとして期待感を示した。

京成電鉄では現役の駅員もブースに立ってPRを行った=14日、HKCEC(NNA撮影)

京成電鉄では現役の駅員もブースに立ってPRを行った=14日、HKCEC(NNA撮影)

ITE2018はきょう15日までが企業や関係者向け、16~17日は一般向けとなっている。55カ国・地域から670社・団体がブースを設けた。国・地域別では中国本土と日本がともに80ブース超、台湾が50ブース超と大きな面積を占めた。来場者数は業界関係者が1万2,000人、一般が9万人に上る見通しだ。


関連国・地域: 香港日本
関連業種: 運輸観光マクロ・統計・その他経済

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