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HSBCが3カ年戦略、アジアを重視

英金融大手HSBCは11日、向こう3年で最大170億米ドル(約1兆8,800億円)を投じる戦略を発表した。既存事業の成長と、テクノロジー分野への投資に充てる。成長潜在性の大きいアジアを戦略市場と位置付け、優先的に投資を行う。香港経済日報など12日付香港各紙が伝えた。

ジョン・フリント最高経営責任者(CEO)は電話会議で「一通りの再編を終え、現在は成長戦略に回帰する時だ」として現行事業の発展に注力していく考えを表明。香港と英国の2大事業拠点でのシェア拡大に努める方針を示した。

アジア市場については「中国本土の資産管理サービスへの需要は大きい。中国人は資産を香港やシンガポールなどの海外市場に分散させる傾向にあり、アジア全体の成長を促すだろう」と期待した。

HSBCは向こう3年で実行する8項目の戦略の一つに「構造のスリム化」を挙げた。これを受けて業界では「HSBCが新たなリストラに取り組むのではないか」と注目が集まったが、フリントCEOは「今後3年内のリストラ計画はない」と明言した。コスト削減と体制スリム化の取り組みは既に終わり、経営環境に改善がみられるためと理由を説明した。「自社の成長によって収益力を上げていくことが第一の命題だが、理想的な買収事業があるなら考慮する」とも述べた。

■珠江デルタで人員倍増

HSBCは成長ポテンシャルを秘める広東省の珠江デルタで、向こう3年内に人員を2倍に増やす計画も明らかにした。

同行は2015年に発表した戦略でも珠江デルタでの業務成長を取り上げ、「3年内に税引前利益10億米ドル達成」との目標を設定した。今回の戦略ではこれを「中長期的に10億米ドルの収入を目指し、3年内に5億米ドルを見込む」と修正した。

フリントCEOは「前回の目標は強気過ぎた」と説明しつつ「珠江デルタが重点マーケットの一つであることに変わりはない」と付け加えた。


関連国・地域: 中国香港欧州
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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