鉄鉱石輸出による豪の経済成長、ピーク間近

オーストラリアでは、鉄鉱石輸出が経済成長をけん引する動きがピークを迎えつつある――。資源分野の専門家らが指摘したもので、中国の鉄鋼需要が鈍化する中、オーストラリア産鉄鉱石の輸出が低調な伸びにとどまるとの予想が背景にある。28日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

オーストラリアからの中国向け鉄鉱石輸出では、英豪系資源大手のBHPビリトンとリオ・ティント、また鉄鉱石採掘大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)が西オーストラリア州で進める鉄鉱石の増産計画が追い風となり、オーストラリア産鉄鉱石のシェアは2010年の43%から、今年は約62%まで増加した。

しかし同増産計画が終盤に差し掛かっていることから、専門家らは中国向け鉄鉱石の輸出量の伸びが「今後は微増にとどまる」と指摘。近年、ブラジルからの輸出が増加していること、また中国の鉄鋼需要が縮小していることも、オーストラリアからの輸出量が伸び悩む要因になっていると述べた。

コンサルティング会社ウッド・マッケンジーのアナリストは、オーストラリアからの中国向け鉄鉱石輸出が「近くピークに達する」と見ており、輸出量としては17年の年8億6,500万トンから、20~21年に年8億9,500万トンまで増え、ピークを迎えるとの見解を示した。23年以降については、年8億8,400万トンで安定するとしている。

中国の17年の粗鋼生産量は約8億3,200万トンで、シドニー拠点の調査会社グローバル・マイニング・リサーチは、年産量が今後9億トンを上回ることはないと予想している。


関連国・地域: 中国オーストラリア
関連業種: 経済一般・統計鉄鋼・金属天然資源

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