テイクオフ:以前は、ただの迷信だと…

以前は、ただの迷信だと思っていればよかったのに。台湾人の生活の端々に顔をのぞかせる「あの世」系の話に、ただ耳をふさぐ日が続いている。

人気のない夜道は通れないし、ホラー映画も極力避けてきた。お化けを信じるかどうかの話ではなく、ただ怖い、の感情が全てに優先する体質。かつて住んでいた中国で怪談のたぐいは「迷信」とされ表だって語られることはなく、何かが潜む闇は隅に追いやられていた。恐がりにはありがたかったが、台湾では闇との距離がやけに近い。

ネット上には心霊スポットの情報が溢れ、新聞には幽霊の目撃談が大きく載る。普段から情報に触れていると、気を抜いた瞬間に何か見えてしまいそうで気が抜けない。死者の霊があの世から戻ってくるとの言い伝えがあり、メディアが怪談まみれになる旧暦7月「鬼月」に向け、妙な警戒心は日増しに高まっていく。(や)


関連国・地域: 台湾
関連業種: 社会・事件

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