マカオ、大橋開通でMICE需要拡大

マカオでカジノリゾートを運営する金沙中国(サンズ中国)の王英偉総裁は16日、年内に開通する予定の香港―広東省珠海―マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」について、マカオのMICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)需要が拡大するとの見方を示した。大橋がマカオとその他都市との結びつきを強め、人やモノの流れが改善することにより、MICE客が増えるとみている。17日付香港経済日報などが伝えた。

マカオで開かれたカジノ産業の展示会「アジア国際娯楽展」での発言。王総裁は「マカオには香港よりも規模の大きな展示会場がある。香港国際空港(チェクラプコク空港)を介してマカオへと旅行者を誘致することで、マカオ、香港両地域の優位性を生かすことが可能だ」との認識を示した。

非カジノ事業に力を入れる業界の動きについては「より多くの人材を投入し、旅行者が抱くマカオ=カジノのイメージを変えていくことが必要」と強調した。

市場調査会社の中国市場研究集団のベン・キャベンダー取締役は、「カジノには若い世代の旅行者を引き付ける力がない。リピーターを増やすためには、ショーや『エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)』などのイベント開催から着手すべきだ」と指摘。小売業界には、販促に効果的なビッグデータや人工知能(AI)などの活用を提案した。

米カジノ大手ウィン・リゾーツのマカオ子会社、ウィン・マカオのアラン・ゼマン新会長は、広東省と香港、マカオの経済協力を強化する構想「粤港澳大湾区」が大きな富をもたらすとして、香港の若者に機会を逃さないよう呼び掛けた。

■免許見直しは時期未定

マカオ政府賭博監査・調整局の陳達夫(パウロ・チャン)局長は16日、マカオのカジノ企業6社が持つカジノ運営免許の見直しについて、「(詳細を発表する)具体的な時期は未定だ」と述べた。

6社のカジノ免許はいずれも2020~22年に期限を迎える。マカオ政府は入札の再実施か更新かの方向で調整を進めている。富裕層専門の仲介業者、ジャンケットを対象とした法整備では、規制強化を視野に入れ草案を練っていることを明らかにした。


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