シンガポールのMRT(地下鉄・高架鉄道)で14日から、到着前の列車の混雑状況がリアルタイムに把握できるシステムの試験導入が始まった。これにより、乗客はすいている車両を選んで乗車することが可能になる。陸上交通庁(LTA)が公式フェイスブックで明らかにした。
新システム「PLIS」は、駅のプラットホームの液晶モニターに、次に到着する列車の車両ごとの混雑度を緑、黄、赤の3色で表すもの。緑は「すいていて、座れる可能性が高い」、黄は「座れる可能性は低いが、それほど混んではいない」、赤は「混んでいて、座席は満席」を意味する。
同システムは半年間にわたってダウンタウン線で試験導入される。その間に効果の検証や微調整などを行い、他の路線にも広げていくかを決める方針だ。
まず14日朝にはダウンタウン駅のプラットホームにPLISのモニターがお目見えした。同日夜にはブギス―チャイナタウン間の5駅に設置され、来週にかけてダウンタウン線の全34駅に登場する予定。
列車の混雑状況がリアルタイムに把握できるシステムは、東京のJR山手線ですでに導入されている。スマートフォンのアプリ「山手線トレインネット」上に、車両ごとの混雑度や車内温度が表示される仕組み。
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