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従業員の6割、勤務中に労災経験=1111

人材紹介サイト「1111人力銀行」を運営する全球華人が会員を対象に行った調査で、60.4%の人が過去に勤務中、心身に傷病を負った経験があることが分かった。全球華人は「業務のプレッシャーや長時間労働、事故による傷病がことのほか多い」と指摘している。

調査は、1111人力銀行に登録する18歳以上の会員を対象に、4月12日から27日の間にアンケート形式で実施。有効回答数は1,128件で、回答者の男女比では、女性が61.4%、男性が38.6%だった。

傷病の内訳は「職業病」が30.9%、「業務時間中に負ったけがや病気」が20.0%、出退勤中など「業務時間外に負ったけがや病気」が9.6%だった。

これらの職業病や傷害、体調不良の原因を複数回答で尋ねたところ、「手や足、目など特定部位の過度な使用」との回答が42.7%でトップ、「長時間労働と過労」が33.9%、「特殊な姿勢での勤務による身体障害」が32.6%、「作業中の事故」が27.3%で上位に並んだ。

発生した具体的な傷病(複数回答)は、「睡眠障害」が22.0%で最多。以下、◇「関節の損傷」(20.3%)◇「月経不順や肥満など内分泌系の疾患」(18.9%)◇「感覚まひなど四肢の後遺障害」(16.8%)◇「脊椎の損傷」(16.6%)◇「視力・聴力障害」(15.9%)◇「情緒不安/躁うつ」(15.0%)――など広範囲に及んだ。

受けた傷病の治療・治癒度は、「治療中もしくはリハビリ中」が39.7%、「治癒した」が26.9%、「後遺症が発生した」が23.4%、「永久となる障害が残り業務不能や長期治療が必要」が7.1%の順となった。

傷病を受けた時点で従事していた業種は、31.1%が「従来型産業・製造業」と回答。以下◇情報・科学技術(16.3%)◇工業/商業サービス14.5%◇民生サービス(11.4%)◇百貨店/小売(6.2%)――が続いた。職種別では◇機械操作/生産ラインワーカー(16.7%)◇貿易/カスタマーサービス(13.6%)◇美容/理髪/飲食店/旅行関係(10.5%)◇管理職/人事担当(10.1%)――が目立った。

傷病に対する勤務先の支援(複数回答)では、法定の労災補償以外は「全くない」が63.4%に上った。以下「団体保険による補償」「見舞い」「有給休暇の取得許可」などが続いたが、「治療費や薬代の支給」は4.9%にとどまった。

調査結果について全球華人は、「職場での災害が長期的疾病につながるケースが多い」と指摘。緊急の治療が必要な場合は「労災者」であることを明示して自らの権益を守る必要があると解説した。また、労災による業務不能で所得を失う恐れがあるため、休業(補償)給付に当たる「労働保険職災疾病給付」の申請が可能と助言している。

3月に就任した労働部(労働省)の許銘春部長(労相)は、「職業傷害保険法」の単独立法を目指している。


関連国・地域: 台湾
関連業種: マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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