《日系進出》十六銀行、ハノイに駐在員事務所

十六銀行(岐阜市)は21日、ハノイに駐在員事務所を開設し、業務を開始した。ハノイで駐在員事務所として業務を開始するのは、日本の地方銀行で初めて。ベトナム北部・北中部を中心に今後ますます増えると見込まれる取引先の進出支援を強化していく。

開設式でテープカットをする十六銀行の村瀬頭取(左端)、ハノイ駐在員事務所の川瀬所長(右端)ら=21日、ハノイ

開設式でテープカットをする十六銀行の村瀬頭取(左端)、ハノイ駐在員事務所の川瀬所長(右端)ら=21日、ハノイ

十六銀行の村瀬幸雄頭取は、十六銀行の営業基盤である岐阜県・愛知県の取引先約150社がベトナムに進出しているとし、「岐阜県は北中部ゲアン省と、十六銀行は北部ハナム省およびドンバン第3工業団地と業務協力協定をそれぞれ締結していることから、ベトナム南部よりも北部に拠点を出したかった」と、ハノイ駐在員事務所開設に至った背景について説明。「日本には『小さく生んで大きく育てる』ということわざがある。小さな事務所ではあるが、日本とベトナムの交流を支援していきたい」と述べた。

ハノイ駐在員事務所は、ホアンキエム区リートゥオンキエット通りにあるオフィスビル「パシフィック・プレース」に開設された。川瀬寛之所長とベトナム人スタッフ1人が駐在し、ベトナムをはじめ東南アジア諸国連合(ASEAN)に進出する取引先企業の支援、現地当局や提携金融機関などとの連携による取引先企業への情報提供、金融・経済に係る情報収集を手掛ける。

開設式には、在ベトナム日本大使館の永井克郎公使、十六銀行が業務提携するベトナム投資開発銀行(BIDV)のレ・ゴック・ラム副頭取、取引先である矢橋ホールディングス(岐阜県大垣市)の矢橋龍宜社長、日系企業の代表者らが出席した。

■過去3年で取引先50社進出

ベトナムに進出する十六銀行の取引先は、2014年末~17年末の3年間で97社から146社(現地法人ベースでは104社から167社)に増加し、国別増加数がトップとなっている。村瀬頭取は、「取引先の進出先が中国からタイに、そして、ベトナムへと移っている。ベトナムは親日性、勤勉な国民性、日本から地理的に近いことが評価されている」と話す。また、岐阜県でもベトナムからの旅行者や技能実習生が増えているほか、名古屋大学大学院がハノイ法科大学から留学生を受け入れているなど、ベトナムと中部地方は深いつながりがある。

川瀬所長は、「これまでベトナムへの進出企業は輸出加工型が多かったが、自動車関連のほか、家電・電子部品など裾野産業の内需型企業の進出が見込まれる」とコメント。3年後の21年には進出企業が200社を超える可能性があるとの見方を示し、進出支援を強化していく方針を示した。

十六銀行は14年11月、日本の地方銀行として初めてBIDVへの行員の派遣を開始した。初代行員として派遣されたのが川瀬所長だ。今後もベトナムでの口座開設や融資といった金融関連のサポートは、BIDVとの提携を通じて提供していく。

十六銀行は現在、ハノイのほか、中国の上海、シンガポール、タイのバンコクに駐在員事務所を置く。


関連国・地域: ベトナム日本
関連業種: 金融・保険

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