仮想通貨発行の必要はなし=連邦準備銀

オーストラリア連邦準備銀行(RBA)のミシェル・ブロック総裁補佐がこのほど、同銀に仮想通貨を発行する必要性はないとの考えを明らかにした。また、もし発行した場合は金融不安リスクを生じ、国民が預金を一斉に引き出す取り付け騒ぎ(bank run)を引き起こしかねないとの見方を示している。21日付オーストラリアンが伝えた。

RBAは最近、紙幣と並行して豪ドルの電子通貨「eAUD」を導入することについての是非を検討していると明らかにしたが、ブロック総裁補佐は、「オーストラリアには良い通貨が存在しており、(新通貨の)需要もみられず、発行の必要もない」と述べた。また、通貨価値は実証されておらず、「通貨」という定義には語弊があるとも付け加えた。同銀の規制方針については、「われわれが注視するのは進化する技術ではなく、変化に伴うリスク」とし、懸念事項として情報の保管、拡大するサービスの外部委託などを挙げた。

国際的にも各国中銀の仮想通貨に対する懸念が強まっている。RBAのロウ総裁は先に、仮想通貨取引は投機熱で、将来の支払い手段として重要な役割を果たすとは考えられないとの見方を示している。

■米国の金利引き上げに追随せず

米国で再び利上げが行われるとみられる中、RBAは政策金利の引き上げに対して消極的な立場を維持している。20日に公表された3月の金融政策決定会合の議事録では、今年の国内総生産(GDP)成長率が目標の3.25%に達さない場合でも金融引き締めは行わない方針を示唆している。


関連国・地域: オーストラリア米国
関連業種: 経済一般・統計IT・通信金融・保険

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