吉利集団、独ダイムラーの筆頭株主に

浙江省杭州市の自動車メーカー、浙江吉利控股集団(吉利集団)傘下の吉利集団有限公司は24日、高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」などを擁する独自動車大手ダイムラーの株式9.69%を取得したと明らかにした。株式取得完了後、同社はダイムラーの筆頭株主となる。

新華社電などが24日伝えた。株式取得は吉利集団有限公司が海外子会社を通じて実施した。出資額は23日終値に基づいて計算した場合で約90億米ドル(約9,620億円)に上り、中国企業による西欧自動車業界への出資額としては過去最高額になるという。

買収の狙いについて自動車情報サイトの蓋世汽車網は、ダイムラーが持つ電気自動車(EV)用バッテリー技術だと説明している。吉利集団の李東輝常務副総裁兼最高財務責任者(CFO)は、中国国営中央テレビ(CCTV)傘下の央視財経に対し、「今後、自動車のEV化、スマート化、技術開発などについてダイムラー側と検討を進めていく」と述べた。また、李書福董事長は「ダイムラーがEVやオンライン技術サービス分野のトップ企業となる手伝いができることをうれしく思う」と語り、株式取得後もダイムラーの文化や価値観を尊重する方針を表明した。

吉利集団はダイムラーへの出資意向を示しており、昨年11月にはダイムラーが新株を発行すれば、同社株式の5%相当分を取得すると打診。その際は一株当たりの資産などが減少する株式の希薄化を嫌ったダイムラー側に拒否されたと伝えられている。

吉利集団は昨年、海外自動車メーカーの買収を積極的に推進したことで注目を集めた。マレーシアの国民車メーカー、プロトン・ホールディングスの株式の49.9%を4億6,300万リンギ(約126億円)で取得したほか、12月にはスウェーデンのトラック欧州最大手、ボルボ・グループの株式8.2%を約33億米ドルで取得し、筆頭株主になると発表。11月には米国のベンチャー企業で空陸両用飛行機の開発を手掛けるテラフーギア(Terrafugia)を買収することで、同社と最終合意している。


関連国・地域: 中国-浙江欧州
関連業種: 自動車・二輪車金融・保険

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