• 印刷する

「オートメカニカ」が初開催、アジア勢活発

自動車部品の国際展示会「オートメカニカ・ホーチミンシティー」が15日、ホーチミン市7区のサイゴン展示会議センター(SECC)で開幕した。世界的な展示会であるオートメカニカのベトナム開催は初で、中国や韓国、台湾など近隣国・地域の企業の出展が目立ち、市場開拓への意気込みを見せた。17日まで開かれている。

自動車部品の国際展示会「オートメカニカ・ホーチミンシティー」が開幕した=15日、ホーチミン市

自動車部品の国際展示会「オートメカニカ・ホーチミンシティー」が開幕した=15日、ホーチミン市

自動車や二輪車向けの部品やサービスを提供する企業を中心に世界19カ国・地域から343社・団体が出展している。出展社数の多い中国や韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、タイの6カ国・地域は、専門のパビリオンが設けられた。中でも台湾は、政府系の貿易振興機関、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が後押しして56社が出展し、各社が製品をアピールした。ベトナムからは30社がブースを構えた。

台湾の部品メーカーの徳泰汽車用品は、自動車や二輪車向けのヘッドランプなどを展示した。台湾や中国で組立生産する自動車メーカー向けにOEM(相手先ブランド生産)受注をし納めてきたが、ベトナムで新たな顧客を獲得することが狙いだという。同社の担当者は、「700モデル以上のライトを生産できる」とアピールし、ベトナムに進出するメーカーからのOEM受注を伸ばす考えだ。

またタイから出展したINTグローバルトレードは、自動車用のガスケットなどを売り込んだ。タイで製造しているうち3割がタイ国内向けで、7割は輸出しているという。これまでの輸出先は日本や中国、韓国、シンガポール、中東などだが、ベトナムにはまだ輸出していないという。同社のパニタ・オララチン社長は、「ベトナムを含めて、ミャンマーとラオスも新たな市場と見ている。今回の展示会ではベトナムのディストリビューターを探す」と語った。

■日系の出展は1社

日本の企業で唯一出展したのが、自動車部品の輸出を手掛ける商社のオクト(大阪市)。同社は、トラック用品を製造・販売するターン(兵庫県姫路市)のハンドル用カバーを展示した。オクトは上海で開かれたオートメカニカに出展した経験があり、同社の深瀬雄一朗取締役は「ベトナムでもBtoB(企業間取引)向けのビジネスパートナーを探したい」と述べた。

ターンが製造するハンドルカバーは日本製で、乗用車から大型トラックまで、各ハンドルのサイズをそろえている。ハンドルカバーを着用することで、ハンドルを握る力を抑えられ、長距離ドライバーの疲労軽減につながることを訴求している。ハンドルカバーには「金華山織」の生地を使うなどし、伝統工芸従事者を支援する側面もあるという。日本での価格は1つ3,500~6,000円程度。

日本からは唯一の出展企業となったオクトの深瀬取締役(右)と、展示品のハンドルカバーを製造するターンの黒田代表=15日、ホーチミン市

日本からは唯一の出展企業となったオクトの深瀬取締役(右)と、展示品のハンドルカバーを製造するターンの黒田代表=15日、ホーチミン市

ターンの黒田基仁代表によると、アジアではシンガポールでトラックを装飾する文化が「Dekotora(デコトラ)」として根付き、需要があり定期的に輸出しているという。黒田代表は「長距離運転手にとって、装飾をすることは仕事のモチベーションにもつながる」と話す。ベトナムでは中国製とみられるカバーも販売されているが、ハンドルサイズが2サイズ兼用など装着性が十分でないとみられるといい、きめ細かいサイズが提供できることもアピールし、拡大する物流市場からの需要を掘り起こす。

深瀬取締役は「東南アジア市場での売り上げ1億円を目指していく。その中で、商社として扱っている日本品質の『匠(たくみ)』の部分を伝えていきたい」と話した。


関連国・地域: ベトナム日本
関連業種: 自動車・二輪車その他製造運輸

その他記事

すべての文頭を開く

米アマゾン、越境ECで地盤 ベトナムのネット経済激変(上)(08/21)

【日韓対立】日韓企業62%「実害を懸念」 収束見通し、日系が悲観的見方(08/21)

2Q経済成長率が軒並み停滞 東南アジア、内需堅調も輸出不振(08/21)

ベトジェット、12月にニューデリー線就航(08/21)

中部と南部デルタに深水港、VAFIが提案(08/21)

国会、道路維持基金などの廃止を提案(08/21)

配車から多様化、スーパーアプリ競争時代へ(08/21)

中鋼、4Qの域内鋼材価格は値上げも(08/21)

ハイアットとBIM、フーコックでリゾート(08/21)

外国企業のBOT電源開発、進展に遅れ(08/21)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン