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【アジアの穴場】ガムランの部屋(オーストラリア) 多民族社会で流れる「共通音」

非西欧系出身者をできる限り締め出そうとした「白豪主義」を経て多民族社会へと変容したオーストラリアでは、西欧系の人々とアジア系の人々が同じ活動を同じ空間で行うのは珍しくはない。例えば、シドニー南部のケンジントンにはアジア系と西欧系の人々が一緒にアジアのコトを楽しむ所がある。ニューサウスウェールズ(NSW)州立大学のロバート・ウェブスタービル(教学・研究棟)331号室では、毎週金曜日の午後6時30分から透明感あふれる音色が響き始めるのだ。

インドネシア音楽のガムランを演奏するグループ「ラングン・スカ(Langen Suka)」がリハーサルを行うこの部屋。多民族社会に住む人々が共同で奏でるジャワ式ガムランの旋律を誰でも楽しめる場所だ。初心者にはハードルが高く感じられるかもしれないが、事前に連絡(http://www.langensuka.asn.au/index.php/contact/)すれば、フレンドリーなメンバーたちが演奏だけでなく、ガムランへのさまざまな思いを聞かせてくれる。

メンバーになって十数年、社会人のジャキーさんはガムランについて「エスペラント(世界共通言語としてポーランド人のL・L・ザメンホフが考案した人工言語)のようなものなの」と説明してくれた。インドネシア人留学生のアロンさんは、本国でもガムランを演奏していたが、シドニーに来てからあらためて学び直しているとか。

鉄琴や木琴、ゴング(どら)、太鼓が奏でるガムランの調べ。金属・木製楽器が空気を震わし、鼓膜だけでなく全身に直接響く。多民族社会で「共通音」として流れている。(文・写真 小坂恵敬)

<補足>

アクセス

シドニーの観光名所サーキュラーキーから、ラ・ペルーズもしくはマルーブラ行きのバスに30分乗り、NSW州立大学正門近くのバス停で下車。大学構内の法学部棟を左に見ながらユニバーシティー・モールを直進すると、左手にロバート・ウェブスタービルがある。自動ドアを抜けて左手にあるエレベーターを利用するか、そのまま直進して階段を上る。

さらにインドネシア気分を味わいたければ、大学周辺にいくつかある料理店を試すのもいい。おすすめのパダン料理店「ポンドック・ブユン(Pondok Buyung)」は午後8時過ぎには閉まるので、「ガムランの部屋」の前に訪れた方が良い。料理は20種類以上ある中から好きな品を選ぶバフェット形式。ライス付きで3品を選ぶセット(11豪ドル=約950円)が人気だ。

さらにインドネシア気分を味わいたければ、大学周辺にいくつかある料理店を試すのもいい。おすすめのパダン料理店「ポンドック・ブユン(Pondok Buyung)」は午後8時過ぎには閉まるので、「ガムランの部屋」の前に訪れた方が良い。料理は20種類以上ある中から好きな品を選ぶバフェット形式。ライス付きで3品を選ぶセット(11豪ドル=約950円)が人気だ。

※特集「アジアの穴場」は、アジアを横断的かつ深く掘り下げる、NNA倶楽部の会員向け月刊会報「アジア通」2017年3月号<http://www.nna.jp/lite/>から転載しています。毎月1回掲載。


関連国・地域: インドネシアオーストラリア日本アジア
関連業種: 社会・事件

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