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【アジアの穴場】草原の国の秋葉原

テディーセンター(モンゴル・ウランバートル)

広大な草原に覆われた国、モンゴル。人口が300万人程度なのに対し、面積は156万平方メートルと日本の約4倍で、人口密度は世界で最も小さい。そんなモンゴルでも、現在は通信インフラがほぼ全土で整備され、都市はもちろん、草原の中でも携帯電話が使えるようになった。今回は、首都ウランバートルで携帯電話を専門的に販売する商業施設「テディーセンター」を紹介する。

テディーセンターは、モンゴルを代表する百貨店「ノミンデパート」から歩いて10分ほどの場所にある、4階建てのビルだ。1階部分は、日本のKDDIなども出資する携帯電話事業者最大手、モビコムの旗艦店となっており、各種携帯電話プランを契約する窓口などが並ぶ。米アップルや韓国サムスン電子などの販売店もあり、最新のスマートフォンを買うこともできる。この1階部分の様子は、日本の携帯電話キャリアショップとさほど変わらない。

テディーセンターの1階部分にあるモビコムの旗艦店。客は番号札を取って窓口に呼ばれるのを待つ

テディーセンターの1階部分にあるモビコムの旗艦店。客は番号札を取って窓口に呼ばれるのを待つ

ところが、ここから階段を上ると雰囲気ががらっと変わる。建物の2階から上層部分は、携帯電話を中心とした中古のデジタル製品の売り場となっている。通路の両脇を挟むように並んだ店舗はそれぞれパーティションで区切られており、ガラスのショーケースを設置してさまざまなメーカーの中古品を売っている。アップルのスマホは、今年6月時点で2世代ほど前の機種となる「iPhone(アイフォーン)4」(32ギガバイト)が20万トゥグルク(約9,000円)で売られていた。

モンゴルで新品の携帯電話はまだ高級品だ。携帯電話を買いたいウランバートル市民や近郊の草原に暮らす遊牧民は、この「モンゴルの秋葉原」を訪れ、1階のモビコムの店舗でSIMカードを、上層階で中古の端末をそれぞれ購入するという流れが出来上がっている。上層階では携帯電話のほか、タブレット端末やパソコン、その他付属製品なども販売されており、ぶらつくだけでも楽しい。(文・写真 大石秋太郎)

【アクセス】

ウランバートルの目抜き通りであるエンフタイバン(平和)大通りから、ノミンデパートの正門に向かって右側(東側)にある道路に入って直進。ノミンデパートからは徒歩約10分。1階のモビコムの旗艦店は英語も通じ、プリペイドのSIMカードも安く購入できるため、滞在中に現地の電話番号が欲しいときもオススメだ。

テディーセンターの外観。1階に旗艦店を構えるモビコムは、1995年にモンゴル初の携帯電話事業者として設立された最大手

テディーセンターの外観。1階に旗艦店を構えるモビコムは、1995年にモンゴル初の携帯電話事業者として設立された最大手

※このウェブサイトの新特集「アジアの穴場」は、アジアを横断的かつ深く掘り下げる、NNA倶楽部の会員向け月刊会報「アジア通」2016年12月号<http://www.nna.jp/lite/>から転載しています。毎月1回掲載。


関連国・地域: 日本
関連業種: IT・通信社会・事件

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