活用事例 ~NNAお客様訪問~

ケース1

日本企業の新市場開拓、全ては信頼できる情報から

グローバルゲート株式会社

代表取締役 グローバル投資戦略アドバイザー

加藤修(かとう・おさむ)さん

加藤修(かとう・おさむ)さん

1965年生まれ。1988年、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。みずほコーポレート銀行香港支店、みずほ銀行国際営業部次長、みずほコーポレート銀行広州支店長、みずほ銀行直投支援部長(現国際戦略情報部)、山田ビジネスコンサルテイング(株)海外事業部長などを経て、18年2月、グローバルゲート株式会社を設立、代表取締役に就任。著書に『チャイナ・プラスワン』(~NNA)、『グローバル化進む日本企業のダイナミズム』(~きんざい)など。

日本企業の海外進出やグローバル展開、中国・東南アジアをはじめとする世界各地の優良企業と日本企業の提携、合併・買収(M&A)などを行なっている。日本にいながらもプロとしての高い専門性を維持していく上ではNNAの情報は欠かせない。多くの海外現地のニュース媒体をカバーし、しかも日本語でまとめて毎日発信するニュース媒体は少ない。とりわけ、他社よりもかなり実務に近いニュースを発信している。ここまで現場に近いニュースを発信する媒体はNNAぐらいであり、アジアに展開する日本企業にとって、かけがえのない貴重な存在だ。

日本の報道との視点の違い

私はセミナー講師をする機会も多い。NNAのニュースサイト「NNA POWER」の詳細検索機能で、キーワードを入力し、過去記事を検索の上、印刷して記事を並べ、蛍光ペンでマークしながらじっくり読み込み、過去から現在に至るニューストレンドを時系列で把握した上で資料作りをしている。

※ウェブサイト「POWER ASIA」は記事を詳細検索できる機能がある。過去約20年分の記事が調べられる。

例えば中国経済について、日本のメデイアでは「不良債権増加」「成長率鈍化」などリスクばかりが強調される傾向がある。しかし中国のような巨大市場では産業ごと、かつ地域ごとに分けて見なければ正確な全体像はつかめない。十把一絡げに「危ない」とは言えないことが分かってくる。

事実、昨年も上海でNNAの「POWER ASIA」を活用し、統計数字やニュースを並べ、「ここ3年間、本当に中国投資は抑制すべきだったのか」と話したが、セミナーが終わった際には拍手喝采であったし、多くの駐在の方々から日本にこうしたメッセージを伝えてほしいと言われたものだ。

ビジネスはイメージすることも重要だが、さまざまな実際の事象を科学的に分析し、足で歩いて初めて実態が分かるもの。この実態というのは、現地のニュースと日本のニュース双方を並べて客観的に見ていかなければ把握できない。

ところが、現地のニュースを拾うことは難しい。この難点をNNAはクリアさせてくれる。私は長年海外に駐在していたため、現場を歩いて情報を拾うことが難しいこと、報道の情報源は一定程度限られていることを知っている。限られた情報源からのニュースで物事を判断するのはナンセンスだ。

NNAは現地紙などの情報を中心的に取り扱っているため、日本の国内メディアがマイナスイメージで伝えられがちな海外情報の偏りを修正してくれる。同じニュースでも視点が違う。経済成長率(GDP)や新車販売台数などの具体的な数字も確認でき、利便性は高い。

日本企業のグローバル化が叫ばれて久しいが、依然現地にいる日本人から得たうわさレベルのものが「現地発の情報」として流通しやすい。しかしその認識には誤りと思われるものが含まれることも多々ある。それらの情報を基に判断し、グローバル戦略を描いてもビジネス機会の喪失につながる可能性がある。世界市場にビジネス機会を求めて攻勢をかける際には、海外メデイアを含めた多角的な情報収集は重要だ。

NNAに期待すること

現在、我々はAI(人工知能)やIoT(モノとインターネット)、フィンテック(ITを活用した金融サービス)などで世界経済の潮流が大きく変わる時代「インダストリー4.0」のただ中にいる。技術面で遅れているとされていた新興国でもスタートアップなどがけん引する形で最先端技術向け投資が急拡大している。気が付けば日本が取り残されていた、という場面を目にする機会が増えている。

日本企業の旧態然とした海外進出支援業務では、時代遅れのモデルを中国アセアン地域に展開することになりかねない。今の変化を捉えつつ、進出していく必要がある。NNAにはこれからもこうした日本人と日本企業が、日本の日常で目に触れにくい現地の情報を提供していただき、日本と世界との橋渡しをしてもらいたい。世界の中で日本のステータスが相対的に低下しているという現実を知り、組織で議論するための契機を作ってほしい。インダストリー4.0で進化する世界の競争の中で生き残るために日本人により多くの情報に触れる機会を創出することは、社会インフラたるメデイアの使命だと思う。

事業のいまとこれから

グローバルゲート株式会社 会社概要

2018年1月にみずほフィナンシャルグループの海外投資コンサルテイング部門出身者らが協力して発足した。主に海外進出支援業務・非日系企業との資本業務提携などによる事業シナジー・海外事業再生、イスラエルなどの先端技術向け投資サポート、日本国内M&Aの3事業を中心に展開している。

「チャイナプラスワン」というキーワード創出に関わったメンバーが同社の中心だ。従来の長江デルタ、珠江デルタに加えた「第三の日本企業集積地」として、東西回廊・南部経済回廊沿い・大メコン経済圏(グレーター・メコン・サブリージョン、GMS)の有望性を主張、これら地域へのサプライチェーン分散を提案・推進した。

大規模M&Aによるリスクを目の当たりにしてきたことから、M&A分野では中小型M&Aに特化し、中堅中小企業の人的資源不足補完や、海外子会社の創業期の軌道化失敗のリスクを補完した海外市場展開をサポートしていきたい。

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