出版物のご案内
インドネシア
コンサルタントの現場と実践 インドネシア会社経営【改訂版】
インドネシアの会社経営者必読!
安定した経済成長を背景に、投資先として人気を集めるインドネシア。生産基地としてだけではなく、世界4位の人口を抱え中所得層の台頭が著しいことから、一大消費国としても期待が高まっています。
日系企業の進出も相次いでいますが、比例するように「税務」と「労務」に関連する問題に直面することも多いようです。本書では、両問題の根幹をなす「税法」と「労働法」と、会社運営の基礎となる「会社法」について解説しました。2014年に発令されたネガティブリストを盛り込むなど、インドネシアの最新情勢に合わせた内容になっています。
主なコンテンツ
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はじめに
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第1章 政治と経済の概況
1.長期政権から民主化へ
2.日系企業の進出ラッシュ(ラッキーとアンラッキー)
3.経済発展の象徴、2輪と4輪(人口ボーナス)
4.通貨ルピア
5.為替差損と為替差益(為替変動から逃れる手段) -
第2章 投資法と会社の設立
1.会社設立の手続き
会社設立における必要データと必要書類
外国投資会社(PMA)設立手順とスケジュール(インドネシアのおばけ)
2.再燃するAPI問題(役人のエゴ)
3.外国投資法の変遷(外資は歓迎されているか)
4.土地の使用(Science & Art) -
第3章 会社法
1.新会社法の精神
2.会社の資本金
3.増資の方法
4.減資(クアシ)の運命(ゴーイングコンサーン)
5.財務の健全性(ばばあに化粧)
6.株主総会と配当(アップル社の配当)
7.株主の権利と責任(日本式経営、欧米式経営、インドネシア式経営)
8.株式比率の目安
9.取締役とコミサリス
10.コーポレート・ガバナンスの強化
11.取締役のインドネシア常駐(世界から取り残される日本)
12.法令順守していますか?
13.会社の解散(目指せ、老舗)
14.会社の組織再編とM&A(M&Aホールディング・カントリー) -
第4章 労働法
1.2014年首都圏最賃の分析(日本のGDP)
2.労働法の問題点、多額の退職金(人材の育成)
3.労働法の問題点、外国人の人事担当(パレートの法則)
4.外国人の就労
5.ビザの種類
6.取締役社長の交代(本社・中央集権主義)
7.「出張・応援」ビザの憂鬱(私の考える「良い会社」)
8.保険と年金(王国と共和国)
9.健康保険制度
10.労働組合と二者協力機関
11.労働者は過当に優遇されているか(良い経営者とは)
12.法令順守していますか?(インドネシアはクリーンになったか?) -
第5章 税法
1.税務の体系
2.複雑で煩雑な源泉税(原価計算~細かい人、大雑把な人)
3.所得税(PPH)
4.例外となる1%外形標準課税(赤字の会社)
5.移転価格税制、移転価格の方法
経営どんぶり論
6.ロイヤリティー
仁義なき税務否認
7.付加価値税(PPN)
8.土地建物、印紙税(北風と太陽)
9.PE問題(自国の悪口)
10.インドネシア会計原則
11.税務対策(華僑・華人的ビジネス) -
第6章 ホットイッシュー
1.保税工場、保税倉庫の新規制
2.中古機械の輸入
3.不思議な存在、金型
4.3カ所取引、オフショア取引
5.外国投資の優遇税制
6.外貨の規制(本社の指示)
付録
1.会社法
2.労働法
3.国税一般通則法
4.所得税法
5.付加価値税法