2008/09/02(火)

福田首相の退陣、東南アジアメディアは地味な扱い


福田氏が首相就任まで日本インドネシア友好協会の会長も務めたことなどからかかわりの深いインドネシアだが、メディアの扱いは地味。テレビやインターネットで速報したものの、翌日の大手各紙では主に外電による記事配信にとどまった。今年は両国の国交樹立50周年を記念する友好年でもあるが、両国関係への影響などに触れてはいない。

マレーシア地元紙は国際面トップや準トップで伝えたものの、こちらも外電記事が中心。一方、国営ベルナマ通信の海外ニュースは近隣諸国情報が中心で、2日午後2時時点で福田首相辞任には触れていない。

国内政治の混乱が続くタイでも、各紙とも外電を引用して辞任会見の様子などを報じるにとどまった。またフィリピンに至っては、福田首相の退陣表明が夜遅かったためか、ビジネス専門紙が一面で「不人気な福田首相が辞任を表明した」というロイター電を掲載しただけ。主要紙はいずれもこのニュースを取り上げていない。1日からイスラム教の断食月(ラマダン)に入ったこともあり、各紙ともミンダナオ島で国軍とモロ・イスラム解放戦線(MILF)の戦闘がどう動くか、といったことに関心が向いているようだ。


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