ベトナム・インドシナ 2010年6月22日(火曜日)
警笛過剰使用に切り札なし:越の交通文化[社会]
車両が路上で警笛をさかんに鳴らす行為が一般化しており、ホー・ギア・ズン交通運輸相は取り締まりたい意向だが、切り札に欠けるようだ。インタビューをグオイラオドン電子版が報じた。
ズン交通相によれば、交通違反の取り締まりを新たに規定した4月2日付の政令34号(34/2010/ND−CP)に、すでに規定音量を超える警笛の使用や、市街地での警笛連続使用に対する処罰が具体的に規定されている。交通運輸省はすでに各地方に対して、この種の行為の取り締まりを指示したという。
音量については、車両検査時には大音量の警笛を外し、検査後再び取り付けることが横行している。われ先に進もうとして警笛を鳴らし続ける行為は、トラックをはじめとする各種の車両運転手の習慣になっている。
ズン交通相は、警笛の不法な使用に対する対策として、「運転者の意識向上のための宣伝と処罰の強化」を挙げたが、警笛の過剰使用がすでに一種の交通上の文化になっていることを認め、有効な対処法が見出せず苦慮していることをうかがわせた。
同相は、「自分も道路で警笛を鳴らされる側に立つことがあり、きわめて腹立たしい思いをしている」と述べた。
ズン交通相がこの問題でインタビューされた背景には、ホーチミン市トゥードゥク区の幹線道路で14日朝、2歳の娘をスクーターに乗せて走行していた女性(30)が、後ろから来た医療用酸素運搬タンクローリーに警笛を鳴らされたことで、驚いて運転を誤り、女児が転落して、同タンクローリーにひかれて死亡した事件がある。女性が死んだ娘を抱きかかえて路上で泣き叫ぶ姿が写真で報じられたため、社会的な同情が集まり、世論の怒りが不用意に警笛を鳴らしたタンクローリー運転手に向けられた。