ベトナム統計総局（ＧＳＯ）が28日に発表した2016年通年の国内総生産（ＧＤＰ）成長率は前年比6.21％となり、前年の6.68％から減速した。第４四半期（10～12月）の成長率は前年同期比6.68％と、こちらも前年同期の7.01％から減速している。 ベトナム政府が目標としていた成長率6.7％に届かなかった理由についてＧＳＯは「世界経済の不振に加え、ベトナム国内でも天候不順や水質汚染といった要因が経済成長の足を引っ張った」と説明している。 通年のＧＤＰ成長率を分野別に見ると、工業・建設が7.57％と、前年の9.64％から大きく減速。農林水産業は1.36％と11年以来で最低の伸び率となった。一方、サービス業は6.98％と、前年の6.33％から加速した。