日亜化と億光の訴訟合戦、米独でも

日亜化学工業(徳島県阿南市)とLEDパッケージング大手、億光電子工業(エバーライト)は24日までに、LEDの知的財産権をめぐり、販売の差し止めや損害賠償を求めてドイツと米国で互いに提訴した。両社は台湾や日本でも争っており、世界を舞台とした訴訟合戦の様相を帯び始めた。

日亜化学は24日までに、LED製品に関する知財権を侵害したとして販売差し止めと損害賠償を求め、億光とドイツの販売会社を独デュッセルドルフ地方裁判所に提訴したと発表した。

訴状によると、億光が製造した白色LED製品が日亜化学の特許を侵害した。

億光はNNAの取材に対し「訴状の内容を検討中で、現在はまだ具体的な発言ができない」(広報担当者)と話している。

■億光、米国で日亜を提訴

億光も24日までに、LED製品に関する知財権を侵害されたとして、製品の米国での製造販売差し止めや損害賠償などを日亜化学に求め、米ミシガン州東地区連邦地方裁判所に提訴した。

訴状によると、億光は、米エムコア社が持つLEDの金属化技術に関する特許について、米国における独占的な使用権を持っているが、日亜化学から侵害を受けたと主張している。

また、億光は、日亜化学が米国当局から認められた白色LED関連の特許2件の無効と、億光による権利侵害がないことの確認も同裁判所に求めた。

日亜化学はNNAの取材に対し「訴状を入手していないので、現時点ではコメントできない」と話している。

億光はこれまでもLED製品に関する日亜化学の知財権の無効を訴えており、台湾での意匠権の有効性をめぐる行政、民事訴訟では日亜化学側の敗訴が確定した。その後も特許侵害を主張する日亜化学に賠償を求め、昨年12月、東京地裁に提訴した。

日亜化学も昨年、億光のLED製品を販売していたとして損害賠償を求めチップワンストップ(横浜市)と立花エレテック(大阪市)を提訴した。チップワンストップとは和解が成立したが、立花エレテックとの訴訟は続いている。

■宏斉は独で敗訴

日亜化学は、LEDパッケージングの宏斉科技(ハーバテック)とドイツの販売会社に対しても、販売の差し止めと損害賠償を求めて提訴していたが、デュッセルドルフ地裁は24日までに、請求を認める判決を言い渡した。

発表によると、宏斉の白色LED製品4種類が日亜化学の特許権を侵害した。同裁判所は日亜化学側の主張を認め、販売の差し止めと損害賠償を命じた。販売会社に対しては、製品の回収を命じた。

NNAの取材に対し、宏斉は「判決文を詳しく読んでおらず、今のところコメントできない」(広報担当者)と語った。


関連国・地域: 台湾日本米国欧州
関連業種: IT・通信電機政治

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