日本製即席麺から発がん物質:香港政府が検出、イオンPB商品

香港政府は27日夜、日本から輸入されたインスタント麺から規定値を超える可塑剤が検出されたと発表した。「頻繁に食べても人体に悪影響を与える量ではない」としながらも、消費者に食用を避けるよう呼びかけ。販売者はすでに店頭から該当商品を撤去し、販売分の回収を始めている。

可塑剤が検出されたのは、イオンのプライベートブランド(PB)商品の「トップバリュ塩ラーメン」で、包装に同封された粉末スープから食物環境衛生署食物安全センター(CFS)の基準値1.5ppmを上回る2ppmのDEHP(フタル酸ジエチルへキシル)含有が確認された。DEHPは発がん性が疑われる物質で、先月末に台湾製のペットボトル入り飲料や食品に広く含まれていることが判明し、問題となっていた。

CFSが店頭商品から集めたサンプルを検査して判明した。すぐに販売をやめるよう指導し、すでに店頭からは撤去されている。販売したイオンストアーズ(香港)では28日までに専用ホットラインを設けて問い合わせに対応。購入者には返金に応じている。

ただCFSは「基準を超える量が検出されたが、頻繁に食べても世界保健機関(WHO)の定める摂取上限値に達することはない」として冷静な対応を呼び掛けている。

■イオン本社「原因調査中」

香港政府の検査で含有が確認されたのは、塩味の粉末スープだけで、インスタント麺そのものや同ブランドの他フレーバーの粉末スープも問題なかった。

イオン本社コーポレートコミュニケーション部によると、該当商品は日本国内で製造・包装されたもので、日本全国のほかタイなどに出荷された可能性がある。今回の問題を受け、原因が特定されるまで日本でも販売を見合わせる。すでに日本の公的機関に成分検査を依頼した。

同部担当者はNNAの取材に対し、「原因、販売数ともに調査中」と説明。このような問題が判明するのは、同ブランドの他商品を含め世界で初めてという。PB商品の製造委託先は非公表で、「全ての製造責任はイオンにある」としている。

20110629hkd002b001

<香港>


関連国・地域: 香港台湾タイ日本
関連業種: 食品・飲料商業・サービス社会・事件

PR

その他記事

すべての文頭を開く

海洋公園、03年度以来の赤字 地元市民に注力で巻き返しへ(12/09)

香港島のテーマパーク、香港海洋公園(オーシャンパーク)は7日、2016年6月期本決算の純損益が2億4,110万…

続きを読む

旅遊業条例案が立法会審議へ、旅監局新設も(12/09)

悪質なツアーガイドやツアー会社を取り締まる権限を持つ規制機関、旅遊業監管局(旅監局)の新設案を盛り込…

続きを読む

中環に空き店舗、8年来初の短期契約も(12/09)

香港島セントラル(中環)のクイーンズロード(皇后大道)近くで3つの路面店が空きとなり、市場では「異例…

続きを読む

3年で住宅2割値下がり、バンカメ・メリル(12/09)

米金融大手バンクオブアメリカ・メリルリンチはこのほど発表した香港住宅市場に関する報告書で、11月に導入…

続きを読む

空港サービスのドナタ、キャセイと複数年契約(12/09)

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ系の空港サービス会社、ドナタ(dnata)シンガポールは7日、香港のキャセ…

続きを読む

東区走廊下の遊歩道、第2段階の意見公募(12/09)

香港政府は、香港島の高架道路、東区走廊(アイランド・イースタン・コリドー)の下に、全長2キロメートル…

続きを読む

3日続伸、米株式市場を好感=香港株式(12/09)

8日の香港株式市場は3日続伸した。前日の米国市場でダウ工業株30種平均とS&P500指数がともに過去最高を…

続きを読む

IMF、今年の成長率を1.5%に上方修正(12/09)

国際通貨基金(IMF)は8日、香港の今年の域内総生産(GDP)成長率が1.5%になると予測した。10月時点…

続きを読む

ワーフ呉会長、香港の保護主義に警戒感(12/09)

香港のコングロマリット、九龍倉集団(ワーフ)の呉天海(スティーブン・ウー)会長は7日、保護主義に傾い…

続きを読む

金融約5割が「昇給見送りか減給」、工聯会(12/09)

香港最大の労働団体、香港工会聯合会(工聯会=HKFTU)が7日発表した調査結果で、保険、証券、金融の…

続きを読む

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社エヌ・エヌ・エーは一切の責任を負いません。

SNS公式アカウント

企画広告

出版物

各種ログイン