鹿島、南首都の大規模開発を13年に完成

鹿島オーバーシーズアジア(KOA)と政府の合弁会社スナヤン・トリカルヤ・スンパナ(STS)は、1996年から進める南ジャカルタのスナヤン・スクエア開発プロジェクトを2013年半ばに完成する計画を明らかにした。ショッピング・センター、複合レジャー施設、ホテル、アパート4棟、オフィスビル3棟などで構成される同プロジェクトの総事業費は500億円を超えるという。

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STSの大石修一社長は、今月初頭に着工した2棟の高層アパートが2012年4月に完工する予定なほか、来年早々にホテルを着工する計画を示している。ホテルの工期は30カ月で、完工する2013年の年央には総面積約20ヘクタールのスナヤン・スクエアの全体計画が完成すると指摘した。

来年着工予定のホテルは同地区の高さ制限いっぱいの32階建てになると指摘。建設中のアパート棟は30階と26階建てで、スナヤン・スクエア内で最高層のホテルはシンボル的存在となるよう設計されていると説明した。運営会社は決定していないものの、客室数500室の5つ星ホテルになると述べている。

スナヤン・スクエアを運営するSTSは、ショッピング・センター「プラザ・スナヤン」を1996年にオープン。これを皮切りに97年には18階建てオフィスビル「セントラル・スナヤンI」、98年には高層住宅「アパートメント・プラザ・スナヤン」(24階建てのA棟、28階建てのB棟)、2005年には複合レジャー施設「プラザ・スナヤン・アルカディア」、08年には28階建てオフィスビル「セントラル・スナヤンII」を完成していた。

スナヤン・スクエア開発の総事業費は、96年の計画当初に想定した500億円を超える見通しという。

■オフィス3棟目、10月に完工

STSは、スナヤン・スクエアで3棟目となるオフィスビル「セントラル・スナヤンIII」(28階建て)の本体工事を終えている。3月31日には、建物本体の最後の構築物をクレーンでつり上げる上棟式が行われた。

設備、内装工事を経て10月に完工する予定だ。セントラル・スナヤンIIIの延べ床面積5万3,799平方メートル。6階建て延べ床面積2万577平方メートルの駐車場棟も併設する。駐車場と合わせた総工費は約50億円という。

大石社長は、ジャカルタのオフィス市場は過剰供給気味なものの、高級グレードなどニッチ(すき間)な市場は活況を呈しているとの認識を提示した。セントラル・スナヤンIIIは、国内でまだ少ない全館OAフロア(配線用の二重床)を採用しているほか、停電時のバックアップ体制など「見えないところまで気配りをした『グレードAプラス』のサービスを提供する」と説明している。

6月以降にフロアの賃貸契約を結びたいと述べたが、すでに全フロアの2倍以上の問い合わせがあるという。

既存オフィスの入居率は現在、セントラル・スナヤンIが90%以上、同IIが70%強という。

新しい駐車場の収容能力は858台で、スナヤン・スクエア全体では4,100台になる。

スナヤン・スクエアは62年に開催されたアジア大会の選手村跡地を開発するもので、89年に政府と締結したBOT(建設・運営・譲渡)契約に基づいている。契約期間はプラザ・スナヤンが完成した96年からの40年間で2036年までとなる。当初は2000年の完成を計画していたものの、アジア経済危機の影響で計画見直しを余儀なくされた。STSとKOAは04年10月に、BOT契約の不履行を理由に提携先の国家官房の下部組織ブンカルノ競技場運営機関(BPGBK)から提訴されたが、次期開発の具体的協議を行うことで同年末に和解した経緯がある。

STSにはKOAが全額出資するものの、BPGBKが10%の株式を保有している。BOT契約の終了後には、インドネシア政府に施設ごと無償返還される。


関連国・地域: インドネシア日本
関連業種: 商業・サービス建設・不動産観光・娯楽政治

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