年内は緩やかなドン安=三菱東京UFJ銀

三菱東京UFJ銀行ホーチミン支店は5日、半年に一度の「経済為替講演会」を市内で開催した。同行の専門家は、2017年の為替相場について、米ドルに対して緩やかなドン安が進むとの予測を示した。

昨年12月29日の実勢レートは1米ドル=2万2,765ドンだった。ホーチミン支店の長岡貴博トレジャリー課長は、米国が年内に3回の利上げを実施すると見込まれていることなどから「ドン高にはなりにくい」との認識を明らかにした。

他方で為替の安定を望むベトナム国家銀行(中央銀行)には過去最高水準とされる400億米ドル(約4兆7,050億円)の外貨準備残高があり、「介入余力がある」状況。このため6月末の予想レンジを先月29日から上下1%の変動となる1米ドル=2万2,550~2万2,950ドン、12月末は横ばい~+2%となる2万2,750~2万3,250ドンとした。

■ドル高は転換期

講演会では三菱UFJリサーチ&コンサルティングの著名エコノミスト、五十嵐敬喜氏も登壇し、今年の世界経済について展望した。五十嵐氏は米国経済について、14年第4四半期(10~12月)を境に企業収益は既にピークアウトしているなどとして、最近の米ドル高の相場はいずれ転換するとの見方を示した。ただ一方で、相場を動かす投資家の思惑によっては、さらに米ドル高が進展し、「1米ドル=125円くらいにまで行くことも十分あり得る」と予想した。

また日本については、「今年の景気はまずまずだが、目立っては良くならない」と予測した。企業業績は全体として増益が続いているが、円安や原油安など一時的な要因と異なる「本物の力がまだ付いていない」と解説。企業による労働分配率が減少しており、個人消費が増えていないと指摘した。

Thumb 20170110 icn      w

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの著名エコノミスト、五十嵐氏が今年の世界経済について解説した=5日、ホーチミン市


関連国・地域: ベトナム
関連業種: 金融・保険

PR

その他記事

すべての文頭を開く

新型「マツダ6」発売、チュオンハイ自動車(01/23)

ベトナムのチュオンハイ自動車(Thaco)傘下のビナマツダはこのほど、国内で組立生産したセダン「マツ…

続きを読む

チュオンハイ自、会社再編でグループ企業化(01/23)

ベトナムのチュオンハイ自動車(Thaco)は、2016年の販売台数が前年比40%増の11万2,847台、売上高も4…

続きを読む

アジア経済への影響は徐々に トランプ米大統領就任(01/23)

「米国第一主義」を20日の就任演説で熱弁したトランプ米大統領。アジアの経済・安全保障問題に関して触れな…

続きを読む

トランプ政権始動、経済界からは不安と期待(01/23)

米国のトランプ大統領が現地時間20日に就任したことを受け、インドネシアの経済界からは保護主義を懸念する…

続きを読む

アセンダス、南部の工業団地を譲渡(01/23)

シンガポール政府系の工業団地開発会社アセンダスは、ベトナム南部ビンズオン省で運営していたアセンダス・…

続きを読む

【書籍ランキング】1月5日~1月11日(01/23)

■<ビジネス書ベスト10> 1.『はじめての「FX」ソーシャルトレード入門 勝ち組トレーダーの売買に相…

続きを読む

MBランドが社名変更、中部でリゾート開発も(01/23)

ベトナムのMB不動産(MBランド)はこのほど、2016年12月28日付で社名を「MBランド総公社(MBランド…

続きを読む

クアンニン省、中国国境の川で仮橋着工(01/23)

ベトナム北部クアンニン省モンカイと中国広西チワン族自治区東興市を結ぶ仮設の浮き橋工事が19日、始まった…

続きを読む

三菱商事、ハティン省に発電所で基本合意(01/23)

三菱商事は、北中部ハティン省における石炭火力発電所の整備に向けて、ベトナム政府と基本合意に達した。…

続きを読む

製紙ビナパコ、16年の売上高は9300万ドル(01/23)

ベトナム製紙総公社(ビナパコ)は、2016年の売上高が9,300万米ドル(約106億6,000万円)となり、国庫に430…

続きを読む

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社エヌ・エヌ・エーは一切の責任を負いません。

SNS公式アカウント

企画広告

出版物

各種ログイン