日豪、軍事産業で第2のしこりか アジアのF35整備拠点巡り争い

オーストラリアと日本が、最新鋭ステルス戦闘機F35ライトニングについて、アジア太平洋地域での整備拠点の設置を巡って争っていることが分かった。オーストラリアのパイン国防産業相は米国を訪問し、オーストラリアを同地域での中心拠点にするよう求める構えだ。公共放送ABCは、潜水艦入札に続き、日豪両国間で第2のしこりになる可能性があると報じている。

米国防総省は2014年に、米軍需大手ロッキード・マーティンが中心となって開発したF35の整備について、18年からアジア太平洋地域北部の拠点を日本に、南部をオーストラリアにすると発表していた。

F35の導入国は通常の機体整備のみを行い、攻撃システム関連装置の整備は機密を守るために、機体から外されて米国が行う。

オーストラリア政府は一方、F35の開発パートナーとして関わってきたことから、より高度な整備を行う拠点の誘致を米国に求めている。オーストラリア空軍はF35を72機導入予定で、最大100機を配備するオプションもある。

オーストラリアではクイーンズランド州アンバーリー空軍基地とニューサウスウェールズ州ウィリアムタウン空軍基地で整備が行われる予定。オーストラリア国防省は米国政府に対し、南オーストラリア州ウーメラ(Woomera)の空軍施設は、アジアでのF35導入国などに対して訓練などの利用で最適だと提案しているようだ。オーストラリアの国防産業は、F35の製造や整備関連事業を受注している。

一方、日本はF35開発計画への参加が遅かったものの、米国から東アジアの同盟国としての優遇を受け、F35の組立工場が設置される予定。これにより、オーストラリアが誘致を目指す整備拠点の地位が日本になる可能性もある。

軍事調達をめぐっては、潜水艦調達でオーストラリアは日米豪3国間同盟の重要性を訴えた日本を袖にし、フランスに発注して日本側を大いに落胆させた。また米軍の拠点があるダーウィン港の管理を中国企業に委託し、米国からも不快感を示されるなど、オーストラリアの国防政策の混乱が続いている。


関連国・地域: オーストラリア日本米国
関連業種: 経済一般・統計製造一般政治

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