米ボーイング、豪事業強化へ 技術革新や高能力技術者の活用で

米航空機製造大手のボーイングが、オーストラリア事業の拡大を計画していることが分かった。オーストラリア事業はコストが高いものの、技術革新への前向きな姿勢や、多くの高い能力を持った技術者を活用できることが理由。同社の成長の鍵を握るという。26日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

オーストラリアを訪問中の同社のデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)が、今後も同社が拠点を置くメルボルンとブリスベンの製造ラインと研究開発を強化する方針を明らかにした。オーストラリア市場は同社にとって本拠地の米国に次ぐ事業規模に成長しているという。

現在ボーイングの国内従業員は約3,000人。防衛事業が中心のブリスベンでは、過去18カ月に400人増員しており、メルボルンの製造拠点も、787型機ドリームライナーの受注が堅調なことから今後の見通しは明るいようだ。

7月に100周年を迎えた同社は、ドリームライナー生産開始から10年でようやく収益分岐点を越え、無人航空機や衛星システム開発なども進めている。また、競合の航空・防衛大手エアバスに対抗して、旅客用ジェット機の生産を視野に航空各社との交渉も行っているという。同CEOは、特にアジア太平洋地域の航空業界は国内総生産(GDP)を上回る勢いで成長しているとし、アジアへの近さからオーストラリア事業の今後は底堅いと自信を示している。

同社は先に、オーストラリア海洋科学研究所とグレートバリアリーフの海洋監視向けの人工衛星や無人水中駆動車の共同研究開発で合意している。


関連国・地域: オーストラリア米国
関連業種: 製造一般運輸・倉庫社会・事件雇用・労務政治

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