淡水化装置のワイズ、ビサヤで飲料水販売

淡水化装置や浄水器を製造販売するワイズグローバルビジョン(沖縄県うるま市)は、10月をめどにフィリピン中部のビサヤ地方で飲料水の販売事業を始める。水道の整備が遅れている地域に自社の海水淡水化装置を設置し、市販価格より安く提供する。周辺国への展開も検討中で、向こう3年で年商数十億円の事業規模を目指す。

ミニプラント型の海水淡水化装置を据えた販売拠点を設け、市販されているペットボトルの水より安い10リットル約50円で提供する。場所はセブ島の約30キロメートル東に位置するバナコン島で、今年7月に拠点を設置した。自治体から営業許可が下りる10月をめどに運営を始める。

1カ所の拠点で500~1,000世帯の利用を想定している。1日の販売を500件とした場合、売り上げは年間1,000万円前後。バナコン島をモデルに、フィリピンの広域に展開する構想だ。現地で梱包材を製造するカネパッケージ(埼玉県入間市)が販売業務を手掛ける。

ワイズはこれまで、インドネシアやパプアニューギニア、ケニアなどに淡水化装置を納入してきた。フィリピンでは、大型台風で被災したレイテ島に50台を寄贈している。

水道の整備が遅れている地域は、淡水化装置の需要が高い反面、十分な予算がなく購入に至らないという課題がある。このため新事業として、淡水化した飲料水の販売サービスを考案。バナコン島が第1弾となる。柳瀬善史社長は、「販売や設備の管理には、現地の人々を雇用する。水の提供だけでなく雇用面でも地域がうるおうことで、継続できる事業に育てたい」と意気込む。

早ければ11月にも、バナコン島の西にあるオランゴ島に第2弾の拠点を設置する。将来はインドネシアやパラオなど周辺国にも広げたい考えだ。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: 電力・ガス・水道社会・事件

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