蚊媒介のチクングニア熱、デリーで流行の兆し

インドの首都デリーで、蚊を媒介にした感染病「チクングニア熱」が流行の兆しをみせている。保健省はチクングニア熱感染による死者は14日時点で10人となったと発表した。入院患者で5人が死亡した医療大手アポロ・ホスピタルによると、大半は80歳以上の高齢者だったという。ビジネス・スタンダード(電子版)が14日伝えた。

アポロ・ホスピタルは声明で、「過去3週間にチクングニア熱が原因で5人が亡くなり、うち1人は多臓器不全となった」ことを明らかにした。タイムズ・オブ・インディアによると、デリーでは今年、13日時点で感染者の報告が1,057人に上り、患者は高熱を訴えて診察に訪れるという。一方、デング熱は同日時点で1,158人となっている。

チクングニア熱について、日本の国立感染症研究所(東京新宿区)ウイルス第一部の西條政幸部長はNNAに対し、「主にネッタイシマカ(蚊)が媒介となる感染症で、基本的には怖い病気ではない」と説明。「生活環境の質で発症頻度が変わるわけではなく、誰もがかかる危険性がある」と話す。周期的に流行を繰り返すといい、世界的にはアフリカや南アジア、東南アジア、中南米が発生地域となる。

症状としては、発熱や発疹、筋肉痛、頭痛などで、「高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある人や高齢者がより重症化するリスクがある」という。日ごろから蚊に刺されないように気をつけることが最善の予防策だと語った。

デング熱との違いについては、ウイルスが異なる点以外は症状だけでの区別は難しく、留意点として「チクングニア熱は後遺症として関節痛が数カ月続くこともある」と説明した。


関連国・地域: インド
関連業種: 医療・薬品社会・事件

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