投資の運用成績に過剰な期待=意識調査

シンガポールの個人投資家は、運用成績に対して過剰に楽観的な期待を抱いている――。英資産運用会社シュローダー・グループによる「2016年度グローバル投資家意識調査」で、こうしたことが明らかになった。ビジネス・タイムズ(電子版)が伝えた。

同調査によると、シンガポールの個人投資家の期待運用利回り(年率)は平均9.2%。株式投資の平均利回りが3.8%にすぎないのと比べ、非常に高い水準となっている。

とりわけ楽観的な姿勢が強いのは、1980~2000年ごろに生まれた「ミレニアル世代」。この世代の期待運用利回りは9.6%と、36歳以上の世代の8.9%を上回っている。

シンガポールの投資家はまた、短期的な視点で投資を行う傾向が強いようだ。資産運用会社は通常、少なくとも5年は投資を継続するよう顧客に助言しているが、シンガポールの投資家が投資を続ける期間は平均3.06年にとどまる。特にミレニアル世代では2.61年と、36歳以上の3.47年を大きく下回っている。

調査では、シンガポールの投資家が投資に関する知識に自信を持っていることも浮き彫りになった。全体の55%が「個人投資家の平均よりも知識がある」と回答。特にミレニアル世代ではこの割合が61%と、36歳以上の50%を大きく上回っている。「平均よりも知識がない」と答えたのは全体の11%にすぎなかった。

シュローダーのシンガポール事業の責任者、スーザン・ソー氏は「低金利の環境下、シンガポールの個人投資家の期待運用利回りはすこぶる高い」と指摘。「実際の運用収益との落差を小さくするためには、市場環境に応じて投資の必要性を見直し、リスクを抑える必要がある」と話している。

調査は今年3月30日から4月25日にかけて、世界28カ国・地域の計2万人を対象にオンラインで実施された。対象となったのは、向こう1年間で1万ユーロ(約114万円)相当額以上を投資する予定があり、かつ過去5年間で投資商品の取引を行った人。


関連国・地域: シンガポール
関連業種: 金融・保険

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